もはや世界的有名なスキーリゾート・ニセコはインバウンドのバブル状態以後、現地の人も生活できないほどの物価高になってるという噂は本当の話なのか?
2年前にこの記事を書いたら、反響をいただきましたが

2年ぶりの2024年6月に再訪したのでそのリポートです
2024年のニセコ
ニセコ駅
2年ぶりのニセコ駅 pic.twitter.com/WdgUE3PYJu
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あの傑作だったニセコノートはなくなってた(スタッフに聞けばあるのかもしれない)
ニセコ町役場近くの普通のスーパーに入ると、ごく普通の価格だ。店内の品をいろいろ見てみたけど、高くもないし、激安でもない。ハイシーズンになると何万円もする高級なものを置くのだろうか
道の駅
ここではインバウンドも少なく、主に地元の人や国内観光客。値段も普通でニセコプライスではない
インバウンドの町のレストラン
すき焼きが5900円という、ぶったまげなスーパーニセコプライスな和食店も、2年後来るとこのとおり
永久的に店を畳んだのか、冬のみ営業再開するのかはよくわからないが。
2年ぶりに来たら https://t.co/1LuFrLyLrz pic.twitter.com/h8lMb5KupK
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ニセコのインバウンド向けハンバーガーショップの価格
ニセコのインバウンド向けハンバーガーショップの価格 pic.twitter.com/HJHDlVZwjo
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いかにも西洋人向けのベトナム料理店。インバウンド向けはとても高い
と思ったが、都内のベトナム料理店のフォーが1000~1200円位とすると、それほどひどくは無いか。
ベトナム料理店
インバウンド向けはとても高い pic.twitter.com/Ea8MQXFfxT— たびいちドットコム@日本一周連載中 (@tabi1com) June 29, 2024
エルビスケバブ
2022年の時と2024年の値段の比較だと
ホットchipsが700から800
ケバブラップが800から 1400
キングスペシャルが1000から1300
などと2年で異常に値上がりしとる。2022年の時は割と高くなかったのだが。
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屋台村に行くとあの有名な、〇りえもんのラーメン屋ができていた。と言っても思った以上に小さい最小限のブースで、メニューも実にシンプル。見事にニセコプライス
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ニセコプライスをまともに相手にしてたら我々庶民はとても食べることは出来ないが、救いの神ともいえるのがローカルプライスのセイコーマート。健在である。
そのとなりの老舗のインド料理店もわりと手頃で、とくにテイクアウトは700円からと、異常なニセコプライスを思えばむしろ安い。もちろんインド本国並みに安いわけじゃないが、良心的
セコマのとなりのインド料理店
わりと高くない pic.twitter.com/GfB0hnxVq0— たびいちドットコム@日本一周連載中 (@tabi1com) June 28, 2024
ニセコプライスには全く歯が立たない貧乏人なので、そのインド料理店のとなりのセコマで買ったチキンカツカレーで、勝手にインド料理気分に浸る。味は濃いけど、これで税込み370円は安い!!
そのインド料理店のとなりのセコマで買ったチキンカツカレーで
勝手にインド料理気分に浸る pic.twitter.com/ZiPuapW36t— たびいちドットコム@日本一周連載中 (@tabi1com) June 29, 2024
日本人向けの居酒屋っぽい店はリーズナブル。きっとニセコで働く日本人や、ニセコ価格にうんざりした日本人向けかな。
日本人向けの店はリーズナブル pic.twitter.com/fiZeohTvD7
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サツドラ。インバウンド向けの高い酒も置いてあるが、ほかはまずまずのローカル値段
ニセコリゾート地のサツドラにて
写真可なので pic.twitter.com/MdTKYz3tZ5— たびいちドットコム@日本一周連載中 (@tabi1com) June 28, 2024
しかしここの自動両替機はレートは極悪。このとき1ドル160円だから、1ドルにつき14円も大損する。
もしインバウンドなら、クレカ払いにしたほうが得策かも。
きのうのサツドラにあった両替機
レート悪い pic.twitter.com/n0jHyqsSNC— たびいちドットコム@日本一周連載中 (@tabi1com) June 28, 2024
結論
「ニセコは物価がめちゃくちゃ高い!」
というのは、2年後再訪しても誇張だと思った。
やたら高い店というのは、一部の店のお話でリゾートエリアを外れるとニセコは普通なのだ。
むしろ2年前に比べると、そのぼったくり価格への反動なのかリゾートタウン内でもインド料理店や、日本人向けの店などリーズナブルな店が増えたと感じた
2022年の電柱は
24年だと電柱もステッカーはがされた。タイだとほったらかしでステッカーの密になるけど
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比羅夫のリゾート街
ニセコ比羅夫 pic.twitter.com/5ONN06HDRy
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ニセコリゾート比羅夫の別荘や住宅 pic.twitter.com/OmWU8rsUfX
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ニセコのリゾートではコンテナ型の店がある pic.twitter.com/PpyLstwdGl
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ニセコを後にして
羊蹄山は形として富士山よりも桜島に似てるかも
ニセコを後にして
羊蹄山は富士山よりも桜島に似てるかも pic.twitter.com/XleJVH218X— たびいちドットコム@日本一周連載中 (@tabi1com) June 29, 2024
そして2025年。ニセコバブルの転機?
ニセコがどんどん一人歩きした結果
2025年、中国資本の大型リゾートホテルが建設中止になった。
ホテルが中国資本だと、現実問題として日本人も西洋人も利用したがらない。当然利用するのは中国系。
ニセコの雪質は、オセアニアや北米、欧州などからの本気のスキーヤーやスノーボーダーが来るためなので、中国などアジアから雪遊びする程度だったらわざわざアクセスが不便な比羅夫に来る必要性が無い。
パウダースノーを求めてスキー三昧する西洋人と、ニセコや北海道や日本のことを知らず、ただブームに乗ってお金になるという投機目的の中国系が溢れるとただの乱開発で、文化的なあつれきを生むし、リアルなスキーヤー向けだったニセコの価値も変質するだろう。そもそも冬のニセコ比羅夫エリアでスキースノボしなけりゃ退屈だろうに。
20年前は、オーストラリアからのスキーマニアが小さくやってくるような、知る人ぞ知る秘境のような町だった。その後バブルになった。
乱開発はもうやめて、あのときの20年前位のスキーマニアだけが来る、ほどほどの繁栄が理想ではないかと思う。