モザンビークからスワジランド入国。自分の単車は南アのプレートのためか、たいした手続きなく、たったの15分ほどで出入国が済んだ。
入国すると、ちょっと雰囲気が変わった。モザン側の町はそれなりに活気があったが、スワジ側の国境の村は閑散と荒涼としている。5時には閉店してしまう。地味。
いっきにポルトガル語皆無、英語表記になり、わかりやすくなる。南アやボツワナに戻ったような感じだろうか。
町はずれに1か所だけポル語の看板発見。モザン人向けだろうか。それ以外は英語。
閑散とした田舎の小国だと思っていたスワジランドだが、実際は裕福な国のようで、国を横断する高速道路が整備され、モザンとは格段に違う。こんなにきらめく街灯は久しぶりに見た。
とくにマンジニからムババネ間は、快適なフリーウェイになっている
砂もなく穴凹もない、日本のような高速道路だ
モザンから来ると、あまりの道のよさに心底驚いてしまう
とくに夜間は照明にフラッシャーまでついている。
マラウイやジンバブエからモザンに入ると、国道の街灯が明るいと思ったが、スワジは桁が違う。なにより日本のように町の灯がずらりと瞬く夜景を見たのは本当にひさしぶりだ。ナイロビもまあまあだったが、ここは民家や街灯までくまなく明るい。
スワジランドはさしずめ南アの一州といったほうがいい
夜に首都ムババネに着くと、標高1000mとあって、とにかく寒い!マプートから来ると冷え切った空気。東京から軽井沢に来たのと同じ気温差である。ジンバブエよりも緯度が高いのでよけいに寒い。
まるで南国ビーチなモザンでなまった心に、スワジの気候が喝を入れんばかりである
どんな田舎王国かと思いきや、思いも寄らぬ近代ぶりだった
東アフリカやマラウイとかでは夜間走行なんて考えられなかったが、ここでは夜間走行でも危険を感じない。ただしとても寒い。
質素な気もする
ボロイ建物やぶっこわれた建物がない。なんかジンバブエっぽいけど、こっちの方が断然まともな国だ
景観破壊の著しい携帯会社のペイントがないのがいい。より先進国的で大人らしさを感じる
おかげで5月の時は毎日落ち込んでいたけど気分もよくなってきた気がする
所詮自分も文明国出身の人間だ
結局着いたのが22時20分
首都から首都へ、そしてそのあとは次の首都へ。ものすごくいそがしい一日
しかし昼間になれば日差しもあったかく、人口10万人程度のとってものどかな首都でありつつ、オーストラリアの地方都市のような近代都市でもある。
首都ムババネ Mbabane 一国の首都でありながら、地方都市のようにコンパクトで、意外と生活しやすそう。
首都ムババネの昼と夜
教会センターの宿に引っ越し。
Mbabane Church Youth Centre はYMCAのような教会青年センターの宿泊所のため、宿泊規則は多いが、その分安全で一部屋で600円は、すごく安い!
ベッドはきれいではないが夜はとても静か。(消灯は10時の為)
旅行者向けではないのか、はじめ受付に行くとフールといって無愛想に断られたが、話のわかるおばさんが出てきて泊めさせてもらえた。泊まりたかったらフルだといわれてもあきらめずに粘り強く交渉せよ。
ここでの生活はというと
朝はスーパーに行ってその日の食事(ウガリ、デリカテッセンの惣菜、パン、お菓子など)を買い、宿に戻って食事。
6月2日の食事。やきそば100円。照り焼きチキン58円と安い
6月3日の食事
SPARのテイクアウェー、本当にうまい。とくにバーベキュウチキンが絶対うまい。それとヤサイを食べる。
喪算ではカロリーが高くまともなものがなかったので、ひさしぶりのヤサイに感激する。
昼食後は一休みして、夕方ぐらいに町をぶらぶらしたり市場で買い物したりゲームセンターに入ったり。
夜はのんびりして、消灯時間には寝る。そんな日々を楽しんでいた。
ここの宿のおもしろいところは、教会の施設とあってか、市民向けのスポーツジムや、中学校高校を併設しており、出入りの際には生徒たちの視線を浴びることになる。
ようするに、「私立何とか学園」の敷地内に安宿があるようなものだ。
昼休み時など生徒たちとコミュニケーションをとるのもいいかもしれない
放課後、学校の前では、おやつが売っている
バナナ、小さいリンゴ、スナック菓子。それぞれ1E(10円)
現地の生徒に混じってそれらを買うのだった。
首都ムババネから、第二の都市・マンジニ
小さな国なので、第二の都市とはいえ、人口数万人の町で、しかも距離が近い。
マンジニの町。ムババネよりも一回り小さい
マンジニは、ゴミが多いけどちゃんとマスクをつけた清掃員が片付けていてきれいになっている
冬の始まり。みかんのシーズン。1袋200円らしい
これまでの道中は、貧しすぎたり、情勢が不安定だったり、意地悪だったりと落ち着かずストレスがたまっていた。
スワジランドは国も人もおだやかで、落ち着いた国で、物価も安く、食事もうまい。
スワジでひさびさにアフリカの旅の喜びを味わう。
ムババネ・マンジニの空港に行った
マプトも、ケープタウンより小さくビエンチャン並みに小さかった
でもここは田舎の駅みたいにターミナルビルが狭い
でも空港ビルなので田舎の駅よりはきれいだった
スケジュール電光板がない白人一人と黒人数名
冷水機があったので2杯ほど飲む
表に出ると、スタッフの助成3人いたが、3人とも太っていた
もうかんべんして、ってかんじだ
スリムでキレイな日本の女子がなつかしい。
もう一泊したい気もするが、この国に用はないし、もう日程もない
今日も夕方ハイテンションで忙しかったが
でも明日は町でいろいろやって、そのあと350kmのプレトリアに行くのだから、かなり大変だ
でも明日着かないと、金曜日に航空券などの用事が済ませられない
宿泊客が多いのでちょっとうるさい。でもこれから先の南アでは、個室に泊まれる事はまずないだろう
プライバシーのないドミか寒いキャンプしかない。貴重である
おまけ
スワジの車に貼られていたステッカーには
背尽くすは神聖である。 妻(夫)と楽しむがよい。 貞節であれ
独身はどうすればいいんでしょうかね。