(99)光のヒマラヤと闇のカトマンズ ネパールの山道・峠越え編

この日は本当に大変な一日だった。
カトマンズでは新しいインドビザを取らなくてはならないが、震災直後のこの状況で果たして無事に取れるのか。かといって空港もノーフライトのようなので、非常に落ち込む

7時55分起きる。ガソリンが手に入らない

分岐点であるこの村で給油したかったのだが、村にはGSが一軒あっても、なんと警察専用のガソリンスタンドらしく、そもそもディーゼルしか置いていない。

しかしここの警察GSの若い職員が親切で、ガソリンが買える店を教えてくれた。

次のGSまでにたどり着けるぐらいのビンに入ったガソリンを買った。

しかも、そのあと、食事までご馳走いただいた。ありがとうございます。

大盛りだが、モリモリ食べて次なる困難への道に備えるぞ。

そして出発。言われたとおりのGSは、街道沿いにあって、ちゃんと開いていた。よかった。ここでマンマンに入れる。

震災の影響を受けたカトマンズでは、満足にガソリンが入手できるかもわからない。緊張の連続である



いよいよ山道に入り始める

ヘタウラからカトマンズへの道は、山道コースと迂回路コースにわけられる。

当然谷に沿って走る迂回路のほうが走りやすいわけだが、山道が80kmに対し、迂回路は220kmもかかる。ただし山道は時間がかかるし、通行止めになっている可能性もなくはないが、小回りの聞くバイクだし、距離的に山道コースで行くことにした

山のふもとまで来ると、雨が降ってきた。
ネパール南部の平原部から、首都のカトマンズ盆地へ向かうには山を越えなくてはならないのだが、山に登る際にさらに土砂降りにあう。

インドでも雨に降られたのは3回ぐらいしかなかったのに、ここに来てはじめての本降りだ。

なお、荷物を軽くするために、合羽のようなものはほとんど持ってきていない。
地元のライダーは中国製のポンチョのような雨具をつけている。インドでは見られなかった風景だ

いたたまれず雨宿りする
空き家の軒下にいたが、カギがかかってなかったので、入ってみる
何も無いと思っていたが、部屋のすみの籠の中には動物らしきものがいた。

全くやむ気配がないし、このままだと到着が遅れてしまうので、雨の中出発。
下着まで全身濡れた上に、標高2500mの峠越えなのであまりの極寒に骨の芯まで震える。
峠のあたりまで来ると雨は止んだが、とにかく寒くて寒くてたまらない
こんな山の中の寒い村なのに、FreeWiFiの文字が。山奥でも一瞬で世界がつながるので、実に不思議だ。

そんななか、峠を越えながら山道を進み続けると、このあたりから、大地震で損傷した家屋がみられるようになる。

そして夕方ごろに、突如現れたのが、ヒマラヤだった

それ見た瞬間、その神々しい光景に、寒さの辛さがいっぺんに吹き飛んだ。夢中でシャッターを切る。

ボディボードの練習に明けくれたプリーの海を出発してからは、ひたすら毎日走り続けて、世界最高の山脈をこの目で見た、心を震わせる最高の感動。

「生きててよかった」

と心から思えた。

さらに山道を走ると、150ccバイクを押している少年3人組がやってきた
聞くと、この山道のど真ん中でガス欠になったという。
この先のガソリン不足が読み取れる。

車かタンクローリなんかに乗ってて有り余るぐらいガソリンがあればわけてもいいが、あいにく自分もゆずるほどのガソリンは無いので、自分も相手も共倒れになってしまうので、丁重にお断りする。

まあライダーにとってガス欠なんて若いうちは誰もが経験する通過儀礼だから、うまく辿りつけるよう、3人寄らば文殊の知恵、ということで、うまく知恵を使ってくれたまえ(と、他人目線)

ここでは紹介しきれなかった、街道の人々やヒマラヤの写真はこちらより

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山を降りて、ついにカトマンズとポカラを結ぶ主要道路に到着。
建物はいたるところで損傷しており、危険な家内ではなく、外で寝る準備を始めている住民の姿が見られる。
そして夜8時ごろカトマンズに到着したところ、カトマンズ近郊だとわずかな街灯を除いて全然電気がなく、ゴーストタウン。まるで震災後(2011年夏)の釜石や南三陸のようでした
さすがにカトマンズのカオサンともいえるタメルではいくらか明るいですが、それでも店の9割ぐらいが閉まっていて不気味。
当初泊まる予定の宿は閉まっていたので、タメルにあるHotel Holy Temple Treeというホテルに泊まっています。自家発電で電気もあってWiFiも使えるけど、なんと断水。まさに震災直後。
このホテルにはとりあえず翌日12時までいる予定。その後は状況次第。

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