生活費にのしかかる住居費。そこで、発想の転換で激安物件を買って、いかにコストを抑えて安く面白く住むかがテーマです。
ちょうど昨年、
「5部屋の一軒家が、なんとたったの120万円!!これなら楽に生活できるかも?」
という記事を書いたのですが、あれから1年たって、どうなったのかのでしょうか?
まずは、昨年12月15日に書いた記事からどうぞ↓
長野市から南に25km・麻績村の一軒家がすごい!
これは少子化・貧困問題に光明か??
長野県に移住して妻子を持つN氏が、こんな物件を紹介していました。
物件番号:28-1 駅より徒歩5分。村中心部に立地し、通勤や買い物に便利
物件内容
土地及び建物
木造2階建(昭和25年築) トイレは汲み取り
部屋数5部屋
現状渡し(小規模修繕必要 2階の畳替え・1階縁側の天井)
ペット不可
賃借人が行う修繕可能
備考
駐車場なし
希望価格
売買120万円 賃貸10,000円/月※2016年12月11日時点
引用元 http://www.vill.omi.nagano.jp
/rurallife/housing/
平成25年築
ではなく
昭和25年築
ということは築66年で、駐車場なし。とはいえ、もちろんこれは非常に安いので、人気があると思うが、
このほかにも麻績村でなくても、一戸建て月2万とか、200~300万円の物件なら多数あると思います。
地方の田舎暮らしの懸念
もちろん田舎ぐらしの懸念材料としては、その地域でうまくやっていけるかという問題。
地方によっては、非常に封建的・閉鎖的なところもあるけど、新幹線もある長野市近郊や、五輪やスキーなどで開発が進んだ県北部ならそんなに閉鎖的ではないと思う。実際白馬には多くの西洋人が移住しているというし。
写真:雪の長野市内
麻績村なら環境もよく、夏はアウトドア、冬はスキーやスノボも楽しめるメリットもある。
超過密都市・東京に住み続ける価値はあるの?
もちろん一人ぐらしや子供がいない夫婦ならいいけど、
子育てするとなれば、2本志ね!と無理に東京で消耗するよりも、
田舎に移るという選択肢を入れるべきかもしれない。
なぜかというと、家賃が非常に安い。
都内とかだったら月30万稼いでも家賃やらなにやら高いので不安かもしれないが、田舎で家賃が0円(賃貸でもたった1万円)しかかからないのなら、仮に現地で仕事して手取り15万円だったとしても、東京とちがってムダに見栄を張ることなく、肩肘張ることなく何とか生活ができると思うからです。
家賃だけでなく、食事や教育なども安くつくし、無理な残業をしてまで生きることは無いと思うし、保育所の問題も、そして家族の時間も取れる。
二本氏ね!と叫ぶぐらいにぎすぎすしたコンクリートジャンゴーで追い詰められた人は、発想の大革命で、田舎に移り住んだほうが、意外に快適で仕合せな家族になれるのではないかと思いました。
・・・・・・・・・・
と、以上が昨年書いた記事ですが、「二本しね」ってところが時代を感じる。
いまだと「Me Too!」てとこですよね。
それではあれから、
あの120万円の物件はどうなった?
ということで、現在の麻績村の物件を見ると
http://www.vill.omi.nagano.jp/rurallife/housing/
120万の家、やはり売れたようですね。ほかの家も売れたようで、だいぶラインナップも変わっています
しかし、このなかに、ひとつ気になった物件があったのです!
マンションはどうなのだろうか?
とはいえ、現実的に考えたら、やはり住むなら快適なマンションがいい!
しかもバブルのはじけた今では、リゾートマンションもたった50万円で売ってたし
・・・と思う人も多いでしょう
ただし、ちょっと待ちたまえ!というのが以下の記事。
温泉付きマンションが数十万円になっているカラクリ
なぜ、新築当時は数千万円した温泉付きマンションが数十万しかしないのでしょうか。
その理由は、マンションの維持費です。リゾートマンションも含め、マンションは購入した後も月々の共益費・管理費、修繕積立金など、維持費がかかり続けます。エレベータや温泉、プール、共用施設がある物件であれば、維持費はかなりの額になります。維持費が月々3万円だとしても、年間36万円、10年間持っていると360万円かかります。
また、大規模修繕のタイミングには、数百万円もの莫大な一時金を要求されます。戸数の多いリゾマンであればあるほど、大規模修繕の費用も大きくなります。それを月々の修繕積立金で補うのですが、その修繕積立金では足りないために、一時金を要求されるのです。
デベロッパーは企業ですから、儲かることしかしません。そのマンションに価値があり、リフォーム、リノベ、再建築、増築したら儲かると見込めること以外には、興味がありません。儲からないマンションは、放置され続け、いずれはスラム化します。
10年、20年先に、数百万の取り立てをされる恐れのある都心から遠いリゾマンは、まさにババ抜きのババです。現所有者、相続してしまった所有者、不動産屋は、このブームに乗っかって「ババ」を手放したい、すなわち売り逃げたいと思っているでしょう。
ということで、初期費用は安くても、その後の維持費や支払額は不透明なので、果たして得するかどうかもわからんもんです。
近くのスーパーで、大根を買うのとはわけがちがいます!
特に不自然に値段の下がったマンションなんて、難しく、リスクのある買い物なのです!
そこで、
買ってから、あるいは今住んでいるマンションを売ってから後悔しないためにも、まずは「相場や価格を徹底的に吟味する」必要があります。
しっかりリサーチし、自分の足で確かめて、家主さんとかにしっかり聞いて、それから売買のアクションされることをおすすめします。
そして、今度は50万円の物件が!
で、さっきの麻績村の気になる物件ですが、
50万円の聖高原別荘は、いまだ売れてません。
50万円でも売れない。
物件番号:24-015 聖高原別荘 山荘から北アルプスが見られます
物件内容
建物(土地は地上権)
木造平屋建て 汲み取り
希望価格50万円(2017年12月21日現在)
なぜなら
大規模修繕(主要構造部を含まない)が必要
土砂災害防止法による土砂災害特別警戒区域内
ということなので、永住目的だと、所帯持ちはまず買いませんよね(笑)
となれば、この物件は独身アフィリエイターやブロガーに向いてるのではないかと思います
間取りにしても、1DKと一人で住むには広すぎず狭すぎずでちょうど良すぎる広さだし
いちから山小屋を作る必要もない。
大規模修繕が必要とは言え、主要構造部さえ含まなければ、そんなもの自分ひとりでDIY修繕してしまえば何とかなりそうだし。
こういう物件は、レジャーだけに利用する道楽目的ではなく、永住目的だと普通の人にはまず勧められない。
一人ぐらしでも、50万円で買えばあとは一切維持費がかからないかというと、そうでもない。管理費や固定資産税など、毎月当たり最低6000円はかかるようだし、そもそも山奥でインフラが整ってないので下手に生活すると無駄にコストがかかる。
いかに金をかけずに安く住みたいのなら、都市郊外の2万円ぐらいの安いアパートに住んだほうがいろいろな面で効率はいい。
ただ、専業ブロガーなら、いちいち町に出て働きに行く必要もないので別荘のような不便な所でもいいわけだし、「とても不便で危険なところに住んでます」といえば、ブロガーとして逆においしいネタになるし。
不便なので車社会だが、たとえ軽でも車はとても維持費がかかるし、ありきたりで面白くないので、バイクや自転車、リヤカーを使ってあえて仙人のように生活すれば、逆にネタにもなる。
ふりかかる問題を解決すべく奮闘すれば読者も増えて収益も上がる。となれば、あえて人柱として買うのもアリなのではと思ってます
冬場だとー15℃以下に下がるだろうから、冬の間は東南アジアで避寒するというのもあり。
もちろん私はこういった物件を買う気は、現在ないです。
が、ただ何十年後かの老後に、タイに移住したとしても、どっちみち年金やたびいちドットコムの運営などもろもろの手続のため日本での住所が必要となる。
そのため、日本に帰国した時の拠点ならびに住所保持のため、住む可能性もなくはないなと考えている、冬至のたびいちでした。