南アフリカで迎えるクリスマスイブイブ。ただ、ヨハネスブルグは危険なので、治安が比較的ましな首都プレトリアに宿をとり、そこでの生活をお送りします
12月23日
9:50ごろ起床。昨日早く寝たのにおそ起き。ここまでの疲れが溜まっているんだろう。
建物の間の日差しの悪いテント場なので、テント内は昼でも25度と、暑くもなく快適!
一人でのんびりできる時間もなかったので休養するのも好かろう。
単車を走らせ、トラベラーズチェックを現金化すべく、Amexの両替所を探しにプレトリア駅前のInfoへ。
Amexはプレトリアのダウンタウンではなく、MenlynParkというかなり外れの大型ショッピングモールにあるとのこと。
自分の単車があるので問題ないが、自分の足がないと、南アはとても旅しずらいだろう。
下町のソウルフード食堂
その後プレトリアの下町へ寄る。アジアと違って安飯屋がないのは苦労する。
やっとの思いで見つけた食堂は、大当たりだった。
メニューはPap’n Chicken(or Beef) パパンチキン・ビーフ。
黒人主食のPAP(ウガリ)に、チキンまたはビーフのトマトソース煮込み、たまにビーンズや菜っ葉のサラダがついてくる。黒人家庭の代表的な食事である。
15ラント150円と安く、うまく、なにより低ビタミン・高脂肪・高カロリーのファストフード系の白人食に比べて、断然栄養のバランスがある。
テーブルが2つあるだけの小さな食堂と商店なので、黒人しか入らず、東洋人は私だけだ。だが、そんな私をスタッフは気に入ってくれたようで、「また明日も来てね!」と言われ、プレトリア滞在中の昼食はいつもそこに通うのだった
その食堂のテレビから、ナイジェリア映画の予告編みたいのがよく流れていたが、それがオカルトものにせよラブコメディーにせよ、怪しく、狂ったものばかり(笑)
低予算製作なので、オカルトもののCGが安っぽくて笑えた。まるでモスラやザ・ピーナッツの時代のような映画の黎明期ぶりだろうか
そしてやたら音量バランスが悪いので、それが余計におどろおどろしているのだ。
これを今の日本の子供に見せたら、きっとトラウマになるだろうな。
巨大モールでクリスマス気分 Menlyn Park Mall
そのご下町から近郊へ。Menlynショッピングモールへ行く。
ケープタウンのウォーターフロント同様、巨大なショッピングモールだ。
ようやくアメックスの店発見。
これから先の国のために、米ドルのTCから、ラントのキャッシュを多めにつくっておく。
400ドルで3763.60ラント。当時は円高ドル安・ラント安だった。
日本と変わらぬ近代的ショッピングモール。歩いてるだけでも気分はすごくいい。快適、最高!
モール内のゲームセンター。某ダンスゲームで踊るアフリカンを初めて見たが、実にサマになる。見てるだけでもおもしろい。
二輪駐車場は、日本にいるのと変わらないぐらい、止めてあるほとんどが日本のバイク。
店の入り口。YBR125には色っぽいねえちゃんのステッカーが貼られているが、ちょうど真ん中のふたりも、色っぽい。
特にこのジェベル200は、ハンドルロックもしてないし、ヘルメットなんかもおきっぱ。さんざん治安が悪いというのに、その無防備さが衝撃的。
宿に戻り、テントの中で寝たものの、夜中に土砂降り。
外側のフライシートと内側のインナーは雨が入らぬようにめいいっぱい離したのだが、テント内の両端に水が溜まる。テントの表面にはドロがついて、めんどくさい。
そのためテントで土砂降りが続こうものなら、どうしても目が覚めるので、そのたびに睡眠不足になりそうだ
走行42㎞
12月24日
きょうはクリスマスイブだ。日本とちがって店などは明日からクリスマス休暇になるので、用事は今日中にすませないといかん。
午前中、Centurion(センチュリオン)という町にあるホンダのディーラーにて、22日に頼んだスペアパーツを受け取る。
写真の通り、センチュリオンはバイクメーカーのディーラーが多い。Centurionとは、騎士・グラディエーターみたいなもの。
これからパーツ供給でまともな国は無さそうなので、足りないと大変だろうし、かといって余らせると無駄になるしずっと荷物にもなる。難しいところだ。
今夜はクリスマスイブだ。でも宿に戻ると、一人テントのなかでさびしくすごす。
イヴだからしゃーないのだろうけど、夜中2時ごろまでうるさかった。明日もクリスマスだからうるさいし落ち着かなそうだ。
でも、ここでのんびりしたい気持ちと大みそかまでにザンビアのビクトリア滝にたどり着きたいと言う気持ちが交錯する。
プレトリアでの用事も済んだし、休みだしたらキリがない。早く次の国、ボツワナに行きたい。沈没するには早い!? 走行88㎞