あなたのスマホがインドで激安で簡単に確実に使える方法を、やさしくお教えします。インドを旅行・長期滞在・ビジネスされる方必見。
デリーとコルカタで買った実録も追記しました。
インドは摩訶不思議な国
なぜなら、インドは携帯のSIMカードにおいて「世界一複雑な購入方法」と「世界一簡単な購入方法」が同居する摩訶不思議な国。
もし、我々外国の旅行者が通常の手続きでSIMカードを購入しようとすると、保証人の電番が必要になるなどおそろしく面倒な手続きが必要なのだが、
デリーの国際空港第3ターミナルで買えば、申請書に書くことすらせず、あたかも食券を買うかのようなシンプルさで購入することができました
airtelのSIMカードを購入してみた
バンコクからノックairにてデリー空港(第3ターミナル)に到着。
税関を出て、すぐそこにお目当てのairtelのブースを発見。
このブースは、多くの日本人旅行者が利用するブースでもあります。
自分の番がやってくると、尋ねるまでもなく、パスポートをコピーし始めた
「5か月分加入したいのだが」というと、「3か月のみ(?)値段は800ルピー」一方的に言われる。
airtelのサイトを見ると、いろいろなプランがあるものの、空港で買えるSIMカードの種類については、噂の通り選択の余地がないらしい。それがインドらしいと言えばそれまでだが。
別に特に申込書を記入するまでもないが、特筆すべきは、SIMカードをピュッと投げつけてよこされること。
私のようにインドに慣れてる人は「ああインド的だな」と思うぐらいだが、日本から初めてインドに来た人にとっては、インドの初っ端からそんな扱いを受けると、めちゃくちゃむかつくのではなかろうか。
インドを代表する玄関口だというのに、無愛想かつ、無駄のない省エネ対応だったが、よくよく考えたら日本の「おもてなし」接客が無駄にエネルギー消費が多く、反エコロジーな変態レベルなのかもしれません。
そして、安手のデジカメで顔写真を撮られて、おしまい。
注意!一度ターミナル外に出ると100ルピー!
デリーの空港で注意してほしいのは、空港ターミナルの外に出る場合。
「ちょっと外の様子でも見てくるか」と気軽に考えてターミナルの外に出ると、とんでもないことになるので注意!
それは、一旦ターミナルの建物の外に足を踏み入れると、戻ることは許されず、新たに「ビジター」として手続きを取って、100ルピーを払わないと再び中には入れない。
ようするに、日本でも列車に乗らず駅の構内に入ると、入場券を払うのと同じ。
しかしデリー空港の場合は、融通が利かないので、一度でも外に踏み入れると、試しに銃を持った見張りの兵士に航空券の半券を見せても、入れさせてくれなかった。
なので、SIMカードの買いそびれはもとい、空港内でちょっとでもやり残したことがあると思った場合は、絶対に外に出てはいけません!
買ってしばらくしてSIMカードを差し込むと
ブースでSIM購入後、さっそくアローズM03(もちろんSIMフリー)にSIMを差し込んだところ
「SIMカードが追加されました 再起動します」
となって、自動的に再起動されるが、4Gマークにバッテンが付いたマーク(通信サービスなし)が出て、何もなし。
空港泊した翌朝もその状態だったので、再度空港内のairtelのブースに尋ねると、午後2時ごろに開通するのでそのあとアクティベーションしろと言われたが、正午12時ぐらいに確認したら、すでにairtelのマークがついてた。購入してから8時間ぐらいで反応するらしい。
SIMサイズはmicroSIMやnanoSIMにも対応。
iPhoneなどのユーザーの場合、SIMを外す場合は、カバー穴を針で通して開ける必要があるため、安全ピンなどがあると便利。
そのあとは、以下のようにアクティベーションをします
アクティベーションの方法
airtelの場合
電番「59059」を押して発信。
言語の選択 英語:「2」を押す。
手続き内容の選択 アクティベーションを行う:「2」を押す
認証方法の選択 パスポート番号を入力する:「3」を押す
パスポート番号の下4桁を入力
生まれ年4桁を入力入力した数字の確認
OKなら「1」を押す
15分後にアクティベートされますというアナウンスとともに終わる。
引用元:https://www.luisaq.com/8346.html
30分ぐらいで開通するというアナウンスが流れて終わりました
しかし、30分ぐらいたってから、再起動しても通話やSMSができても、ネットができない。機内モードにしたり、SIMの抜き差しをしたり、再起動してもネットが通じない。
airtelのショップに聞いてみようと代理店を探したものの・・
APN設定を忘れずに!! Androidの場合
airtelの代理店も見つからず、しょうがないので改めてネットで調べてみたら
airtelをアンドロイドで使う場合、アクティベーションだけじゃダメで、そのあと単にAPN設定がなされてないだけだった。
airtelの代理店を探すほどのものでもなかったのです。
その設定方法は・・・
APNの設定方法
1、「設定」を押す
2、「データ通信・機内モード」を押す
3、「モバイルネットワーク」を押す
4、「アクセスポイント名」
上の+マークを押して、アクセスポイントの編集にて、airtelのアクセスポイントを追加。5、メニューボタンを押して「新しいAPN」を選択。そして次のように設定します。
名前: airtel(べつになんでもいい)
APN: airtelgprs.com
ユーザ名: なし
パスワード: なし
これでLTEの文字が出て、私のスマホもインターネットも使えるようになりました!
私は某携帯電話会社で働いてた人間なので、仕事ではAPNやMNCやMCCなどといった設定経験があるものの、自分がいざ利用しようとなると、そんなことはすっかり宇宙のかなたに忘れて、結果的にかなりてこずったのが実に情けない。
とはいっても、マニュアルも何にもなく、レシートに汚い字で殴り書きされた59059という電番だけで、すんなりできたほうが神ですけどね。
airtelのサイトのF&Qは、APN設定のこととかがちっとも書いてないし!!
なので、
もしアクティベーションが終わったのに、ネットが使えないと嘆いてる人がいたら、
APN設定は済んだ?
と言って、たびいちドットコムのこの記事を教えましょう。
なお、iPhoneの場合は、再起動によって自動的にAPN設定ができます
airtelのSIMカードの有効期限は?
84日有効。2月1日に購入した場合、有効期限は4月25日まででした。中途半端ですね。
空港で買ったSIMは旅行者用のSIMカードのためチャージ(Top up)はできないと聞かされたけど、できたとしても意味がありません。新たなSIMを買いなおしする必要があります
というのも、余談ですが、いざダメもとでインパールのairtelショップに行くと、延長できたものの(82日間1日データ1.5GBで448ルピー。82日のほかには365日(1日データ1GBで1699ルピー)
しかし、5月3日に強制的に利用できなくなったのです。
やはり海外からの旅行者用のSIMだからとairtelのショップのボスからいわれました
ただ、4月25日までだったのが5月2日まで使え実質7日間延長になったので、7日間の猶予がほしい人はその手段があるということで。
使い勝手は?
データは1日1.4GB 通話は無制限無料。ただしインド国内のみで、日本への通話はできなかった。日本からの電話はかかってくることができる。 SMSは1日100件まで
通話のほうは無料でかけ放題なので、気軽にバンバン電話かけれるのがうれしい。それを思うと日本のキャリアはセコイ。
ただ、みんながみんなかけ放題となれば、当然間違い電話もよくかかってきます。
こっちが「それはゥローング ナンバー(Wrong Number:間違い番号)ですよ」と言ってるのに、相手はヒンディー語でまくし続けるので、その対応が超うざいし。
データのほうはスマホはもちろん、テザリングも問題なくできます。LTEなのでスピードも申し分ないが、3Gになると遅さを実感する。
ただスムーズにできるところと、全然ねっとしにくい処もあり、これは運ですね。
やはり人口密集地や、人ごみの多いところだと、みんながシェアしてるためとても遅い。かといって辺鄙なところも良くない気がした。
youtubeに動画を立て続けに見たりアップロードしたりすると、すぐに1ギガを消費するので注意。ただ、オーバーしてもちょろちょろスローモード(56kbpsぐらい?)で使えました。
ほかにもSIMを買えるところはあるのか?
今回はデリーの空港で買ったものの、それ以外の場合はどこで手に入れればいいのか?
コルカタ
5月11日追記:コルカタのサダルストリートの、blue sky cafeの左のすぐ隣にある小さな店にてSIM購入できました。84日で600ルピー。パスポートのみでOK。デリーの空港と同じく旅行者用SIMのため、期間の延長不可。
2度目に新たに買いなおしたSIMはairtelではなくVodafoneでしたが、アンドロイドならボーダフォンのほうが相性が良いとのことで、APN設定もやってくれて、すぐにネットもできるようになりました。
悪い人間が多いコルカタの中でも、この店は信頼も厚く大人気で、日本人などの旅行者が毎週何人も買いに来るそう。とくに韓国ではNaverのまとめサイトでも紹介されてると言っていた。
プシュカル
ラジャスタン州の田舎の聖地プシュカルでも購入可能です。実際自分がそこのairtelのブース(土産物店)に尋ねたところ、1か月500、3か月800ルピー。顔写真が一枚必要になる。プシュカルも外国人が多いので店員も登録に慣れており、長旅の途中で追加購入する場合は便利です
インパール
ミャンマーから陸路でインド入国した場合、国境のモレーの町では、外国人のSIMの購入はできなかったが、インパールでは、airtelじゃないけど濠の北西の角にあるJIOのショップでは、追加料金を払わされたけど、SIMを買えた旅行者あり。
濠の北にあるairtelショップも尋ねたところ、ジャパンパスポートでも買えるらしい?。(私はすでにairtelの回線を持っていたので、代わりに延長した。実質的に7日分しか延長できなかったが)
州をまたいだ場合
ハリヤーナー州からラジャスターン州に入ると「緊急通報のみ」となって使用不可になったが、その場合は、以下の設定をします
1、「設定」を押す
2、「データ通信・機内モード」を押す
3、「モバイルネットワーク」を押す
4、「通信事業者名」を押す
5、するとしばらく検索中となるが、「airtel」または「IND airtel」が出てきたら、それを押す
これで再びつながるようになります
しかししばらくテザリングでPCでネットしてると、シグナルはあるのに「このネットワークには接続できません」と出る。ただしスマホでネットするなら問題ない。
そんな場合、スマホの端末を再起動したら、あっけなく解決しました。
まとめ:やっぱり便利
「どこでもネット出来るようになると、旅人として負けだ!」
とどこか自分の中で思ってたけど、いざSIMを入れて常時オンラインだと、本当に便利すぎる。
テザリングでPCでネットできるし、グーグルマップでカーナビになるし、スマホならその場で言いたいことをヒンディー語に訳することもできる。
ドラえもんの四次元ポケットに負けないぐらいの神アイテムとなる。
Hotelと書かれている食堂(インドでは、ホテルも食堂もホテルと書かれているので、実にややこしい)ので、英語が通じなければ「部屋はありますか?」とヒンディー語で翻訳して相手に見せる。
私はこれまでスマホでGoogle翻訳を使うのは軟派だと思ってたが、英語が通じない場合は現地語しかない。
とにかく、格安かつとても便利なので、ぜひあなたもインドSIMに挑戦してください。3月30日 07:00