温故知新!19年前のたびいちはこんなこと書いてました
当時の流行をお楽しみください
ラジオから世界へつながる ベリーカード
みなさん、ベリーカードというのをごぞんじだろうか?といっても今の若い人は知らないと思う。30~40代の人にとっては懐かしく思われるだろう
先日、私はFM西東京に出演してきたのだが、まさか自分が中学の頃はラジオに出演するなんて夢にも思わなかったかもしれない。
そんなとき、ラジオ少年だった中学時代を思い出した、携帯もネットもなく、校則ゆえにあまり自由もなく、金もない中学生にとってはラジオが金もかからず手っ取り早くどこでも聞けると言う利点があってクラスの中でラジオ番組が流行っていたことがあった
そのころ古本屋で見つけた一冊の本を熱心に読んでいた。それは「ラジカセ自由自在」 ラジカセが全盛期だった’81年にかかれた本である
そのなかで、ベリーカードをもらおうと言うページがあった。ベリーカードと言うのはVerification Card、受信報告確認書のことで、ハガキと同じ大きさだ。
ラジオを聞くとたとえAMでもいろんな他県からの放送、さらには海外の放送(北朝鮮の怪しい歌謡曲も混信して聞こえるのを耳にした人も多いはず)が入るのだが、その放送局に聞こえましたよ、と放送局に手紙(受信報告)おくるとベリーカードが返って来るのだ
受信報告書の書き方は、SINPOという受信状態をしめすコードで、学校の通知表みたいに良い悪いを5段階でレベルを示す。そしてラジオの機種や聞いた番組や感想なども書いておく
市販の印刷された受信報告書はラジオ専門店でも売っていた、というあたり当時の人気を思わせる
実は自分もベリーカードくださいと受信報告書をだしたことがある。たしか岐阜県の放送局宛だったが、たまたま岐阜の放送がかすかに聞こえたので送ったら届いた。絵葉書のような手紙だった
ポケモンや遊戯王のカードを集めるが如く、1980年前後の当時はベリーカード集めにはまった人も多い。それぞれのお国振りもありどれも美しい
まだ海外旅行にはおいそれといけない時代、見知らぬ国の放送局に手紙を出し、その国の放送局から絵葉書のようなベリーカードをもらって異国への思いを馳せるなんてなんとも哀愁とロマンを誘うではないか。(2004年11月著)
参照したHP
「かぬちんワールド」より 世界日本語放送とベリカード (BCLの道より、左下のQSL博物館を参照)
夢のスーパーカーを手に入れるということ
それでは、またなつかしのネタを一つ
今、私はランボルギーニのカウンタックに興味がわいてきた。そう、1976年ごろに「サーキットの狼」からブレイクしたスーパーカーブームで有名になった車である。「蘇る金狼」で松田優作が乗っていた車で、”それ、ただの成金趣味だ!”と思って見ていた人も多いようだが、
もちろん自分のような金欠男にそんな高級スポーツカーなんぞ買える訳がないのだが、なぜこんな車に興味がわいたかと言うと、とある掲示版を見てからである
彼はバイクで世界一周を目指しているのだが、現在は家族もいるので自由に旅できず、代わりに子供の頃の夢をかなえるためにカウンタックを手にいれた。
とはいっても、どっこい彼は成金でも資産家の息子でもなく、夢の為にほとんどを犠牲にしてまで涙ぐましい思いをして手にいれたのだ。白い目で見られながらも莫大な金をかき集めて買ってからも、さらに所持するだけで普通では考えられないようないろんな苦労をしなければならないのが、少し哀しくもある。
しかし、それでもスーパーカーを持つ。それだけで平凡な生活には決してないオーラが生まれてくるのである。ランボ教、というタイトルのように、ランボルギー二を持つと言う事は、宗教のように精神的にも生活にも大きく影響してくる。
詳しくは彼のHPを見ていただくとして、考えて見れば自分の海外ツーリングもコンセプトはまったく同じだった。おのれの燃える夢のために全てを犠牲にして節約して毎日働き、親からも金を借りて世界一周したはいいが、現地でもコテンパンに大変な思いをして
気がつけば帰ってきた次第である
このHPは、内容がとても興味深い。手に入れるものは違えど、そこまでの手段が世界を走るライダーと重なるものがある。
ランボ教へようこそ
※スーパーカーといえば、最近読んだ大槻ケンヂの本「オーケンの散歩マン旅マン」の中で、「スーパーカーに夢中になる半ズボン小学生軍団」と言う一説があったのを思い出し、彼もきっと昔は夢見る半ズボン小学生軍団の一人だったと思うと、思わず笑ってしまった