日本一周貧乏ツーリング1998 アナログ時代の所持品費用データ

国内ツーリング日本一周2021
スポンサーリンク

23年前。ネットもスマホもない旅。

フィルムカメラにカセットテープ!

青春アナログ日本一周を振り返る!

今年から始める「2度目の日本一周」を前に、当時20歳だった若き日の「初回・日本一周」した時のデータを、ノートに書いた日記からここに書き起こし、過去を思う存分、力いっぱい振り返ってみます。

20歳の時に初代日本一周をしたきっかけ

なぜ日本一周をしたのか?

それは、ツーリング大好きマンだったたびいちは、多くのライダーが羨望する「日本一周」という、ビッグなことをやりたい!ほとばしる情熱!全都道府県に行きたい!全国制覇!

そして次の海外のバイク旅を見据えて、日本を知っておく必要があるのと、とにかく暇はあってもお金が無いので、出費を減らすため「野宿・自炊のみ」という、あえて苦行な大貧乏旅というルールを設けた。

物価の激安だったタイ帰りからすれば、世界屈指の物価高だった日本は、ホテルや旅館はとても高いので泊まりたくないし、外食も高いのでしたくないというのもあったが、そうやって野宿ツーリングの実践練習と、自分を鍛えるためだった。

1998年日本一周の時期とルート

98年5月7日から7月8日まで、西日本編と東日本編の合計55日間

西日本編 5月7日~29日  中部>関西>中国>九州

東日本編 6月7日~7月8日 東北>北海道

当時の記録も曖昧な部分もあるため、かなり大ざっぱなルートで描いてみました

四国は前年1997年に一周したので今回は省略。

最後の未踏だった沖縄は2002年に上陸し、全都道府県達成。

車種

GN125E K型 1989年製 すでに4万キロ以上走っている

車体は小さく荷物はそんなに載せられないので満載だとキュウクツだったが、燃費もリッター40キロと良く、下道なら十分なパワーがありながら、小回りもきいて、気軽に乗れて自由を感じる一台だった

日本一周の装備

装備・衣類

●ヘルメット SHOEI RHV フルフェース型
●グローブ ●くつ ●くつ下
●Tシャツ ●下着 ●ジャージ上下 ●サンダル ●雨合羽

工具類

●スパナ8/9 10/12 ●ドライバーセット ●カッター●タイヤレバー2本セット
●パンク修理セット ●針金 ●テープ ●ガムテープ
●スパークプラグ1本 ●スペアキー ●プラスチックハンマー

キャンプ用品

●テント ●寝袋 ●ストーブ コールマン508A ●チャッカマン ●水筒
●コッヘル一式(なべ2個セット)●古新聞 ●包丁 ●はし ●石けん ●洗剤

●大きいスプーン(しゃもじ代わり)●ざる、桶、●缶切り ●ペットボトル2L

食材

●チューブバター(フライパンの油代わりにもなる)●しょうゆ(フィルムケースに入れる)
●粉末にんにく ●塩・こしょう ●砂糖 ●烏龍茶

電子器具・記録

●カメラ 京セラ Campus70 ●ラジオテープレコーダー アイワJS360
●電卓時計 ●35ミリフィルム ●ゲームボーイ(初代単三電池4本版)
●単三電池充電器 ●延長コード ●日記ノート



前世紀・23年前のアナログを振り返る!

フィルムカメラにカセットテープとラジオ。

しかも携帯すらないというまさしくアナログ旅だった。

そんな23年前はどういう時代だったのでしょうか?

携帯電話

携帯については、あのころ「携帯を持ってるとカッコいい」と思ってた反面、せっかく旅に出たのに、携帯電話に束縛されて振り回されるというのもなんだかイヤだったし、毎月高いお金がかかるからといって、それまで加入していたPHSを解約して、旅に出た。

みんながスマホを持ってるいまとちがって、当時は携帯を持ってない人のほうが割合的にメジャーだったので、なくても全くどうにかなったのだ。まだ公衆電話もそこかしこにあったし。コミュニケーション手段に、昭和の残り香があった時代なのだ。

イージーライダーが時計を捨てるのと同じように、携帯を捨てた(というか解約)ことによって、断捨離のようにその分自由になった。

インターネット

当然、インターネットなんてまるで無縁だった。パソコン自体は子供のころから興味があったものの、何十万円もする高い本体に、毎月何千円もかかる通信料でありながら、アナログのダイヤルアップ回線という、実用性がまだ全くなかった時代ゆえに無縁だった。当時はネットなんてまだ一般的じゃなかったし、簡単に気軽にできるものではなく、まだ一部のパソコンマニアが利用していた程度だった。

カメラ

デジカメもまだ一般的には皆無の時代。なので35ミリフィルム。コニカの36枚ISO100の一番安いのを愛用。ディスカウントショップなら1個198円で買えたので、旅先で買うと高いので、何十個かまとめ買いしておいて、旅の時に10個ぐらい持っていたと思う。

今の若い子は、デジカメどころかスマホでいい写真が当たり前のように、空気のように撮れるがゆえに、あえて撮影の不便さを味わうために写ルンですを使うらしい。当時の自分が聞いたらどう思うんだろ。

テープレコーダーとラジオ

テレコはその土地の音を録音するだけでなく、ラジオも聞けたのでニュースや天気も聞けたり現地のローカル放送も聞けて重宝した。

いまだとスマホで全国のローカルラジオが聴けるから、逆にその土地でしか聞けないという希少価値が無くなったのも、どこかおしい。

 

 

そしてこれが自分の映った写真だけど

今見ると、ダサい。まず、汚らしい積み方。大きく一つや二つにまとめるということができてなくて、いかにも旅下手感が満載。

当時流行ってた三本線のジャージなのだが、マッチしていない

125㏄でスペースが無いので、テントは前に搭載してある。しかしテントの重みでヘッドライトのネジが脱落したので、結局後ろにつみなおしました。

サイドバッグ代わりに、中学校の頃に使ってた学校指定のナイロンバッグを括りつけていて、どこか情けない。今思うと車輪に擦れやすいので安全でなかったし。

タンクバッグも開けたまんまはみ出てるのは全国道路地図。これはすぐに取り出して地図を確認するためだったけど、めんどくさがり屋の性格が出とる。

なお、この頃からツーリングマップルはあったけど、全国回るとなるとこれ一冊だけで済む。もっともいまはGPSやスマホで済む話だが・・

いま振り返ると、どうもダサい当時の装備でしたが、2度目の日本一周のVストくんなら荷物をバカスカ載せられるので、超楽しみです。

費用

西日本編 東日本編 計55日間 使用金額107979円

西日本 東日本 日本一周
ガソリン 14666 17259 31925
食費その他 16958 19146 36104
パーツ・修理 6540 25670 32210
フェリー 870 4370 5240
宿泊・温泉 540 1150 1690
有料道路 830 20 850
合計 40404 67615 108019

合計の誤差が出るのはかんべんを。1日当たり2000円という低出費。

いまに比べるとホテルや外食は高かったが、ガソリンや食料品は安かったのだ。

速度超過の罰金は含まず。

スポンサーリンク

旅の食住のコツについて

ある野宿愛好家の著書の中から抜粋しノートに書き写したのが

いい野宿場所選び

注意:以下は25年位前の内容のため、時代背景が異なります。

河川敷>風通しの良い場所。1mは増水するので注意 少し狭かったり車の乗り入れできないところは静か。

公園>公園の隅、林の中、小高い丘は静か。WCや水場のそばはだめ。

海岸>海辺のキャンプ場は原則だめ。松林がいい(強風と砂対策)

岬>花咲岬のようなひなびた岬 小灯台 断崖の上

林道>わだちに注意。少しのぼると道のわきに空き地がある。できれば谷寄りの場所。

県道町道など>道端に張っても問題ないとのこと(私有地じゃないためか?)

ダム>ダムのほとり 最上流部は穴場 とくに無名の砂防ダムの空き地は確実。ダム本体直下の公園。

テントは、シェラデザインのルックアウト(2~3人2.9㎏)は風雨でも快適とのこと。

食材について

パン>>一袋10個入ぐらいのが200円ぐらいに、トーハトのオールレーズンは栄養学的に充分とのこと。それにサラミがあれば、山の中でも5日間歩ける

3枚400円のピザ>>夏でも数日保存できる フタしながらフライパンで10分。

1箱400円のクリームチーズもトーストにいい ウインナーも真夏でも2~3日もつ

果物野菜>>バナナは栄養一番 合成保存料なしのプルーンもビタミン豊富
干しぶどうも栄養豊富 nutsも食物繊維 キャベツ、たまねぎ ピーマンも数日常温可能

米の炊き方
30分ほどちょろちょろ炊く ちりちり音がしたら、5分ほど待って火を消す
芯があれば水をつぎたして5~10分ほど炊き足す

屋外の洗濯について
手洗いの場合、丸一日晴天が続く場合のみとする。

水 1.5L以上。
2Lのペットボトル1本。さらに使いやすいように500mlのペットボトルがあればゲリラキャンプでは充分かと

 

その作者の影響もあって、日本一周の時はレーズンやサラミを常備し、そして麻婆豆腐をよく作った。

あれ以来レーズンやサラミは常備してないが、2度目の日本一周の時もレーズンとサラミを持ち、また麻婆豆腐作りたい。

 

当時の野外料理。埼玉県民らしく、そこらへんの草(つるな)を炒めてた。

おまけ

125㏄で日本一周したたびいちにとって、ネットで見つけて面白かったのが「環島日本82天」 台湾人がレンタル125㏄で日本一周というもので、Google翻訳で見ると、非日本人が日本一周するってのも新鮮だし、125㏄特有の同じような苦労をしていたのがいい。北海道では現地の人に助けられたりいろいろ書いてある。

https://travel.ettoday.net/article/661291.htm

そして、

漫画家が「日本一周して、強くなって、片思いの人に告白しよう」という、まるで中二のような青臭い志を36歳で実現したのが、

吉本浩二「日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~」


自分がこのまんがに出会ったのが、ちょうど作者と同じ36歳の時。しかも作者の日本一周バイクはジェベル250XCと、ちょうど同じのに乗っていた時期があって共通項があるので、たびいち的には面白かったので、書評はまた次の日本一周の時に書きます。

ということで、

次回は1998年の日本一周の旅日記を披露します。

おたのしみに!

Loading