9月28日
天気:曇りのち晴れ
6:45 起床 気が付けば早寝早起きになってきてうれしい。日照時間も短いので、そのぶん早起きしないと。
昨夜は星空がきれいで、だけど冷え込んで寒い!露で濡れ始めてるので、早々とテントの中へ入った。なので雨は降らないと思ってたが、なぜか夜中に雨が降ったので、歌津は山と海の気候で天気も変わりやすいと思った
そのため今朝も思ったよりも冷え込まず、まったく誰もいない中、パンツ一丁でも快適。
のんびりしながらテントを片付け、10時出発。南三陸も最後なので、あちこち見て回る
是非寄りたかったのが、歌津崎の途中にある、丸三石油だ
こうしてみると、いまでこそ新しい立派なガソリンスタンドになっているが、10年前のボランティア時代に来た時は全く別物だった
津波で被災した丸三石油は、臨時の即席の給油所を再開したものの、鉄製のガソリン缶(ジェリカン)から給油するという、今の日本ではありえない給油方法だった
2011年11月。
ガソリン缶から給油!
奇しくも、同じジェベルで(排気量は違うけど)パキスタンの砂漠の村で給油してた時と同じなのだ
海外を旅してた時は当たり前の給油方法だったが、
日本の被災地とあって衝撃的で、いまでもあの時の事を覚えているのである
津波の瞬間と、その後の復興
新しいGSの中に、給油した女性と同じ人らしき姿を見かけたので、意を決して入ると、本人だった。丸三石油は夫婦で経営してて、あの時給油したのは、その奥さんだった。
「10年前のボランティア時代、ガソリン給油の時にお世話になりました」
と言って、その当時の写真を奥さんに見せるとビックリしていたが、さすがに当時のやり取りは彼女は覚えていなかった。
このジェリカン給油方式は、震災直後とあって消防庁などの指導をえて、特別にこの形式での運営しており、ゴールデンウィークから翌2012年2~3月あたりまで営業していたという
その後、新しいガソリンスタンドも完成し、すぐ近くの防潮堤などの建設の復興需要で、いまから2~3年前までは大忙しで大変だったという
幹線道路から外れてるので、給油しにくるお客さんのだいたいが顔なじみなので、楽しそうに働いている。まるでアメリカの田舎のホームドラマのような雰囲気だ。
震災時のことを聞くと、地震が起きたときは、夫婦はすぐ近くの高台に逃げていったが、押し寄せる津波は、「じわじわっと来るような感覚」だったという。
子供たちは当時幼稚園に通っていたが、避難できて無事だった。しかしもし子供が助からなかったら、人生変わってたかもしれない、と言っていた。
そんな子供たちも今では高校生ぐらいになり、現代っ子らしくユーチューバーなどに興味があるのだとか。そして旦那さんが若い頃北海道ツーリングして、ひとりぼっちの海辺のキャンプ場におびえた話など、話に大いに夢中になったのだった。
頭がおかしくなるほどの国道45号
こうして、思いがけない再会と出会いとなったので、気仙沼についたのが夕方前になってしまった。
仙台を出てからずっと田舎のほうにいたので、気仙沼が都会に見えた。
被災した気仙沼も復興後に見たいところがいろいろあるので、カメのように全然進めないのが悩ましい。
この日は陸前高田からさらに進む予定だったのが、気仙沼で夜になり、気仙沼でテント張れそうな場所を探す。震災以前の昔は港の外れでテントしたことがあるが、今回はいい場所が見当たらない。
こうやって暗い中、寝場所を探してさまよう時間がすごくいやだ。それはガソリンも時間も消費するし、とにかく不安でみじめで気分が落ち込むのである。
負けた気分になるけど、また歌津のキャンプ地に戻ることにした。あそこなら人も来ないし確実に安眠できるし、三陸道なら30分あれば十分戻って来れる。
思えば、高台を走る三陸道ができてからは、悲惨な光景を見なくて済むようになった。
というのも、当時国道45号を走って感じたことは・・
津波被害地の特徴
登米から南三陸町志津川にいく。丘を降りると、津波の凄惨な被害地域が広がる。
ところがそこからR45で気仙沼方面へ北上し、丘を登っていくと、なんと何事もなかったように家々が立ち並び、そして何事もなかったかのようにコンビニも営業していたのに驚く。平和そのものだった。
しかし。
また丘から降りると、再び凄惨な景色が広がる。そして丘に上がると、普通の景色が広がる。
たとえば洪水や巨大地震などで、被害地域が延々と続くのと違い、三陸の津波被災地は、めちゃくちゃになった地域と平和な地域が、文字通り波状的に交互に繰り返されていくので、
それを見ているうちに自分でもわけがわからなくなり、正直、頭がおかしくなりそうだった。
結局南三陸に戻り、いつものスーパー・ウジエで買い物&給水した後、誰もいない空き地に戻ると、まるで我が家に戻った気分がしてほっとする。
朝 よもぎスパゲティ
昼 五家寶
夜 仙台辛みそカップ麺 五家寶
宿 歌津 林道奥の空き地
走行 180km