世界一周10-1 ドイツ編 ハノーバー万博を見た

毎日野宿のヨーロッパ。後編は、ドイツ万博を見物し、パリ、そしてロンドンをめざします。

多難だったヨーロッパで、ついに恐れていたマシントラブルが発生!
ホームレス状態になりながらも、はたして無事ロンドンにたどり着けるのか!

(2000年7月16日~9月2日)

●アウトバーンの損益
●ハノーバー万博

ヨーロッパ編

概要:
ヨーロッパに入ると、物価が高くなるので、毎日野宿となる。
レストランにも入れなくなるので、食事は全て自炊となった。
ただ、トルコから先の欧州では、日本のようにショッピングセンターがあるので、主婦顔負けにスーパーで買い物すれば、清潔で自分の欲しい食料が手に入る。(★印は新通貨がユーロに変わる国)

ドイツ 通貨1マルク=58円★
・ガソリン 旧西独118円 旧東独111円
・ビール500ml 29円 ・コーラ350ml 17円  ・ヨーグルト200g 17円
・プリン200g 23円  ・ハム500g 232円
・ドイツ風フランスパン1袋5個入り 34円

※ ドイツは、スイスと違って福祉的措置なのか、スーパーで食料品を買うと驚くほど安い。
ビール、乳製品、ハムはドイツの名産とあって安さも最強。
トルコでは「ツナQ」を作ってたが、ここでは本場のハムときゅうりをパンにはさんで「ハムQ」を作った。
さらに最高の調味料として、
ドイツの古城やアルプスの少女ハイジに出てくるようなアルプスの麓の村を見ながら食べれば、何よりの晩餐をも凌ぐ食事になる。

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なお、オーストリアの食料品もドイツと同じぐらい安いが、デンマークになるとかなり割高になる。とにかく、ドイツ人はでっかいので、安くないと困る!?

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アウトバーンの損益

ドイツのローテンブルグから首都ベルリンに向け、いよいよアウトバーンのIC(インター)に入る。

おお、これが天下のアウトバーンなのか!

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とはいっても、道幅などは東名高速なんかとおなじようなものだ。
速度制限はないが、110~150km/h、さらにそれ以上で走っていて、空気抵抗もなく最高のコンディションで走れる。

本当なら大型バイクで新幹線のように200km/h以上でぶっとばしまくりたいのだが、小型バイクなので全開にしても速度計は100~110を指すぐらい。レッドゾーンぎりぎりなのでエンジンも異常にうなっている。だけど最高に気持ちいいので、調子に乗ってそのまま全開で100km/h以上で走り続けた(これが後で大問題になる。若気の至りとはいえ、あらためて愚かな事をしたと思う。)

ベルリンに着いた。旧東欧なのでガスや食品などが首都とは言えど比較的安い。
かつて東西を分断したベルリンの壁も1989年に崩壊となり、11年後の今はブランデンブルク門など一部を残し、壁は跡形もなくなっていた。

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90年当時はアウトバーンを「徐行」していたという旧東欧の車、トラバントも今では一台しか見なかった。残るのは静かで速い車だけ。時代は確実に変わっていた。

さらに進み、デンマーク国境近くでエンジンの異音が始まった。全開走行が原因だ。アウトバーンを降りて田舎道を走るが迷ってしまう。やむをえずアウトバーンの路肩の端をゆっくり走るが60kmしかでなくなり、不安になってくる。

さらに追い討ちをかけるのが、北欧の夏。7月下旬、夏の盛りだというのに、毎日シトシト雨が降り、なんと手に霜焼けができるほど寒くて、ものすごくみじめ。

かたや実家に電話をかけると、「日本はとても暑いよ。祭りもやってるし」

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それに比べて、自分は雨に濡れながら風呂にも入れず汚い格好で野宿を続けていた。

インドやイランでは感じたことのない孤独感で、胸が引き裂かれる思いだった。

エンジンも壊れ始めたのでノルウェーやスウェーデンに行くのをやめ、一日だけデンマークを走った。ドイツよりも清潔な町並みだが、でかいデンマーク人だらけで、無性にさびしくなるだけだった。ここは北緯55度。23時になりようやく暗くなり始めた。

パーキングエリアで、スパゲティを作る。

でも、わびしい・・・・・。孤独だ。

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ハンブルクに戻る頃には、40kmしかでなくなり、どんどんパワーダウン。バーンはおろか、普通の車道も走れなくなり今度は自転車用の道路をガボガボノイズを出しながらあえぎ走る。

原因を調べようとオイル交換したりキャブレターを分解して調べたが、やっぱり違う。

ハノーバーに着く頃には10kmしかでなくなり、すがる思いでスズキのディーラーを見つけて修理した。

エンジン内側上部のロッカーアームがなんとボロボロに溶けていた!このときに原因がわかり、バーンで長時間連続走行していたツケがまわってエンジンを壊してしまったのだ。しめて3万円なり。

偶然にも、このハノーバーで万博をやってることを知り、(ハノーバーのGSの店員に万博見に来たのか?なんて言われたので)重い気分を晴らすため修理している間に万博見物をすることにした。

ハノーバー万博

2000年のハノーバー万博会場にやってきた。

このナイトチケットは900円と安かった。(愛知万博では2300円もしたそうで、その上大混雑らしかった)
だけど万博は端から端まで3kmもある広大さなので、四夜連続、6時から12時以降まで駆け足で見て回った。愛知万博のように人も混雑もなくスムーズに楽しめた。

ドイツ館やカナダ館、アジア館のウズベキスタンコーナー、といった風に世界各国のそれぞれの文化が紹介されて、自分の世界一周の旅のテーマにぴったりだった。

アジアのコーナーを見て「なつかしい」と感じたり、南米館をみて、旅の「予習」をしたりして世界の文化に興味を持つ私としてはとても楽しい万博だった。

出展しているコーナーも、お国柄が出ておもしろい。

アイスランドは青く冷たいイメージの館内。

中国館はこれからの将来を見据えて宇宙をイメージしているのだが、センスの違いなのかまるで昔のディスコみたいだったが、各惑星での体重が計算される体重計など、金はかかってなくても(?)アイデアで勝負していた。

ブラジルでは多民族国家なので、アマゾン先住民から日系人の写真がずらりと並んでいる。よくみると日系人の写真の中に、うちの祖母にそっくりなひとがいた。

2010年万博候補のアルゼンチン(現在では2010年の万博は上海に決定)巨大なアコーディオンがあったり、南米に移住したドイツ人の記事というハイレベルなものもあった。

インド館の外では、スタッフのインド人がそこらへんにゴミを散らかしており、悪いクセまでドイツに持ち込んでいた。

中南米のコーナーは活気がなく、ホンジュラスのコーナーなんか閉まっていて、完全にやるきなし。良くも悪くも忠実にその国々のお国柄が表れていた。

アジアは昔からの文化や、マレーシアに至っては21世紀のハイテク構想などの紹介。

アフリカ館は、文化の紹介と民族の道具や楽器を展示したり販売したりでローコストで若干地味だったが、本場アフリカの土の匂いがするような館内だった。
「水道や井戸を整備して病気や貧困から脱出しよう」といった、シリアスなコーナーも目に付いた。

さて、本国のドイツ館では、ドイツらしく中はデカイ。が、当然人気があるので、やけに時間はかかるは、わけわからない内容でつまらなかった。

そしてお待ちかねの日本館はというと、やはり経済大国でまだまだ金に余裕があるのか、中は大きい。そして環境問題をテーマにしてある。いかにも2005年の愛知万博を示唆したような雰囲気。

中に入ると、初めにゲームコーナー。ボタンをリズム良くたたかないと失敗となり、そうなると森は枯れて世界が水没してしまう(笑)このゲームのメーカーはその昨年音楽ダンスゲームを大ヒットさせただけあって、水没するCG映像やサウンドは妙にド迫力だった。

次のコーナーは、「未来のコンピューター化された日本。」
未来の車は、高速道路に入るとハンドルが勝手にダッシュボードの中に消えて、コンピューターがオートドライブするというもの。

すごいオーバーな未来の車だが、見に来ているドイツ人は信じても、今の日本人ならこんな大げさなのは信じないのではなかろうか。

実に派手な紹介が多かったが、今度はスクリーンに日本の若奥様が映し出され

「自転車や電車に乗って、排気ガスを減らしてまぁ~す♪」

と、ノー天気に環境保全をテーマにしていた。

この日本館は、バブル経済の中の1988年、私が小学生だった頃に埼玉県熊谷市で開かれた「さいたま博」によく似た内容だった。

ハノーバー万博は、スシだのキムチだナシゴレンだといった世界中の食事が味わえ、万博に行けば「世界一周」が気軽にできてしまうのでした。

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