南アフリカ・ケープタウンの治安は危険!被害の実例と安全対策を紹介

南アフリカ
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きょうは、ケープタウンのいいところだけでなく、悪いところも書きます。

というのも風光明媚で見どころも多いのですが、残念なことにはっきりいって危険です。

アフリカを代表する観光都市でありながら、統計的にはあのヨハネスバーグよりも治安が悪いのです。

ただし、ケープタウンとはいえどうしようもないぐらいに酷いところもあれば、日本と問題なく歩けるぐらいに治安のいいところもあるので、それを解説していきます

南アフリカの洗礼

わが人生初めてアフリカに上陸。そこがケープタウンの空港でした。
しかし、日本から来るとその常識に仰天しましたものがあります

それは、空港と市内を結ぶバスや鉄道がないこと。(2008年当時)

田舎の地方都市でもない、横浜と同規模の人口を有するケープタウンのような大都市なら、空港と市内を結ぶ交通機関があるはずなのですが

ここではタクシーを呼ぶか、バックパッカー向けの乗り合いワゴン車に乗るしかありません。
ドア・トゥ・ドアの世界です。

さもないと、駅から宿まで歩いている間に、強盗にやられてしまうからです。

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どのあたりが治安が悪いか

まずは注意を要する場所

駅前のマーケット市場

は、女性が多いせいもあって、昼間はスリに注意すれば、さほど危険な感じはしない。

ケープタウン駅構内 

駅構内注意は必要だが、昼間ならさほど危険な感じはしなかった。警備の行き届かない駅の外は危険。

安全な場所

デパート内

ケープタウンの中心部には三越や伊勢丹のようなきれいなデパートがあるが、ここは安全。デパートの外は注意。

ウォーターフロントのショッピングモール

ここも安全。スリや置き引きなどに基本的なことに気をつければ、日本と同じように気軽に歩けます


https://tabi1.com/vanda-waterfront-capetown

ここは危険!治安悪い!

ロングストリートやその周辺。

安宿や土産店、レストランやバーなどが並ぶ繁華街だが、かなり危険だった。
観光客目当てのかっぱらいやチンピラが多い。

スラムっぽい住宅街

ロングストリートから、港のほうへ歩いていこうとしたところ、途中にスラムっぽい住宅街があったが、自分を見るなり、2~3人ぐらいの男がなにやら叫んでいて、身の危険を感じた。

ただ、そのときは幸いに強盗などと違っていきなりおそいかかるようなかんじではなかったので、相手を刺激しないようにその場を離れたが、非常に危険であるには変わりない。荷物とか持ってたら、いつおそわれても不思議ではない。

泊まった宿・キャット&ムース 1泊90ラント のロケーション
このあたりはとても治安が悪い。

被害実例

雨のコンビニ前の男達

まずは、冬の雨が降りしきる天気の日。
宿から山方面にある最寄のコンビニに入って、そこを出ようとすると、
コンビニの軒下にたむろしていた20代から40代ぐらいの男数人が、
「なにかくれー」「金をくれー」
といっせいに集まってくるではないか。そのざまは一種のお祭りのようでもあった
寒い雨の中。
さすがにこわいので黙って振り切ったところ、
それ以上は追いかけてこなかったものの、冬の陰鬱な天気と相まって、やはり怖かった。


欲しけりゃ自分で買え!

またもコンビニの話になるが、14時ごろ、今度は宿から海方面にある最寄のコンビニで買い物終えて、白いビニール袋に入れてしばらく歩いていると、
横から10代半ばぐらいのチンピラが
「ようよう、いいもんもってんじゃないの。その菓子をくれや」
といって、買ったばかりの白いビニール袋を慇懃無礼にうばい取ろうとした。

その瞬間、電光石火のごとく
「なにしやがんだぃ!」とぶちきれて全力でどなって大声で叫んだら、チンピラは気負いに押されたのか、引き下がってくれた。

ようするに、相手も全力で襲うつもりはないものの、ダメもとでカツアゲしようとした。
ダメもとなので、いわばインスタントにカジュアルに盗ろうとしていた。

しかし、自分の場合はそういう悪意ある汚れきった手で触られるものこそ不快なものはないので、いきなり叫びまくったりして、「日本人なめんな」という態度をとれたからよかったものの、逆に、気弱な人などはひったくられるかもしれない。

なお、大声で叫ぶのは効果があります。
Help Me!でもかまいません。危機が迫ったら、いきなり金切り声をあげてください(コロンビアのメデジンでも、それで乗り切れた)
https://tabi1.com/atw18-2-colombia

おとなしい太った少年。だけど・・

バイクで宿に戻り、バイクを宿の入り口から中庭に押して入れようとすると、
いきなり小学5年生ぐらいの地味で小太りの少年が
「ボクに手伝わせてください」
といって、謙虚そうに見えつつ、あつかましく勝手に人のバイクを中に入れようとしていた

その言動に少し不穏なものを感じたので、私は
「ノーノー、君はやらなくていいから、帰って!」

といったんだけど、手荒に追っ払うわけにもいかず、結局少年と二人で中庭近くまで押してってしまった

すると予想どうり
「手伝ったのだから、お金ください・・・・」
と言い張る。

 

子供だからといって、油断は禁物!なぜなら・・・

だけど!

そこは非常に治安の悪い場所である以上、たとえ誰であっても油断してはダメなのだ!
心を鬼にしないとダメだ!!

それはなぜか??


それは、宿の中に部外者を入れてしまったからだ。

治安の極悪な通りなので、宿の前はいつも必ず厳重に鍵をかけている。

しかし不覚にも、小学生とはいえ全くの部外者を宿の中に入れてしまったからだ。
やってはいけないことなので、一種のルール違反である。

今回、たまたまおとなしそうな小学生だったからよかったけど、相手によっては手伝うふりをして、宿の中に入ったとたん豹変して銃などを突きつけて強盗被害にあう恐れがあるからだ

たとえ相手が子どもでも、治安の悪い場所では、気をつけすぎるぐらいに用心したほうがいい。

なぜなら、ついつい駄賃を与えたりすると何度でもやってくるようになり、そうなるとその隙を突いてほかの悪党どもが乱入してきて、強奪されるかもしれないのだ!

感情に流されず、それぐらいの先を読んだ危機管理をすべきです!

恐怖。終わりなき深夜のどつき漫才

夜の23~24時ぐらいだったろうか。

宿のベランダから人気のいないロングストリートを見わたすと、
二人の影が見えた。

そこには、闇夜の中で16~7歳ぐらいの不良が、12歳ぐらいの少年を、ずっーと何分もシバキつづけていた。
しかも特異なのが、黙って少年をどつきまくっていたのだから、きっとその不良はヤク中なのだろう。
人気のない闇夜の中で、黙ってシバキつづけていたので、かわいそうに周囲にも気づかれにくいのである。

この弱肉強食のジャングルのような超無法地帯の夜のロングストリートでは、「諸行無常」「こんなところいやだ!!」と思いつつ、どつき漫才in Midnightをベランダから眺めるしかできないのであった

ケープタウンに行くなら必ず予約をしよう

ということで、あまりに危険な街では、宿泊先の事前予約は絶対に絶対に絶対に必須です

予約をせず、ケープタウンでどこにも泊まれず路頭に迷ったら、目も当てられません。それで強盗に遭ったら逆に高くつきます!

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まとめ

とにかく、日本と南アフリカでは、全く常識が異なるということを思い知らされた

アパルトヘイトという悪法をやってた国だから常識が違って当然なのかもしれないが、アフリカ唯一の工業先進国である南アフリカでは、貧しい近隣諸国(ジンバブエやマラウイなど)から難民や出かせぎ労働者などがやってくるので、コンビニ前の男たちのような、職にあぶれた人はなんとしてでも日々の糧を得ようとしているのだと思う。

とはいえ先に申したとおり、ケープタウンでもちゃんと安全なところもあるので、ケープタウンに行くならパックツアーなどにすれば、かなりリスクは防げると思います