田舎に残るアパルトヘイトを見たり。ダチョウに乗ったり味わったり。

初めて迎えた、治安の悪い南アフリカでの初野宿。そして迎えた朝は・・

12月15日 5時起床。昨日とは打って変わって早寝早起き。空は大分明るいが、テント内は18.8度とすこし肌寒い。

アフリカ 野宿

自分の経験上、丘の上とかなら誰も来ないので大体こういうところで野宿するのだが、

やはり誰も来ないので正解だった。しかも眺めもいいし。

人がいなく静かなので、のんびり出発することに。

朝食は、ケープタウンで買っておいたミーゴレン3.9ラントを2個(インドネシア製やきそば)

ミゴレンはオーストラリア時代から食しているが、じつにうまい。アジア人の琴線にひっかかる味なのだ

7:20、出発。スワレンダムの町に下りる。

まるでオーストラリアの田舎の町そっくりの落ち着いた雰囲気だが、翌朝看板を見ると、黒人が市長である。

GSでオイル交換。

朝のはよからまめまめしく働くGSの店員。

しかしこの国では白人がGSで働いているのを見たことがない。なぜだろうか

8:45 スーパーで買い物終える。マッチが10箱30円と安い

途中で見つけた気になる場所。

「妖精の国: 天使と癒しの聖域」

と書かれているけど、どんなとこなのかね?

間取りからして幼稚園児がやってきそうなきのこ小屋。

個人の敷地をアートにしているというかんじだろうか

謎の聖域を後にして、今日はN2を外れ、62号線へ。日本で言う3桁国道や、田舎道を走ったりした。

風景もよく、交通量も少なく自分のペースでのんびり走れるのがいい。

GSで休憩。現地のバイカーにとっても快適快適。

2ラントのガチャ兼ゲームマシン。なつかしい

80年代前半。それは20円のキン消しと、100円コスモスの時代だった。
「キン消し」の名前を真に受けて 消しゴム代わりに字を消したら、漢字ドリルが黒ずみ、キン消しまでも黒くなって二重の失望に突き落と...

昼食は、田舎の商店で買い物。

フルーツ牛乳68円、袋入りののむヨーグルト200ml32円を2個。そしてソフトクリームもどき 20円 ソフトクリームの代わりにマシュマロが入ったジャイアントコーンみたいなもの。全然昼食らしくないけどこれが昼食。

単車だけでなくダチョウにも乗る

夕方前、オーツホーンという町に到着。ダチョウが名物の町である

観光ダチョウ農場では、60ラントでダチョウに乗れるというので、一生に一度の機会ということで乗ってみました

事務所のようなところで手続きして、ピックアップトラックの荷台に載ってダチョウ牧場へ。

両手で羽をつかんで乗れということなので、上下にもっさもっさとゆれるその不安定さは、まるで運動会の騎馬戦を思い出しました。

けどそれはそれで面白かったし、乗ってみたけど、獣の臭いはつかなかったのでよかった。

ダチョウと残る差別

そのあとは、名物のダチョウが食いたかったので、(さっきまで乗ってたのにそれを食おうとしてるのだから、なんとも失敬である)

ラテン風レストラン「La Dolce Vita(The sweet life)」に入る。

広い中庭を利用したオープンテラスなので単車は自分の席の隣に泊められるし、風通しもさわやかで落ち着く。そのうえ無線ラン(2017年現在ではFree Wifi)付きなのでひさしぶりにネットを堪能しまくる。

ダチョウのステーキセットは95ラント。約1000円。

ダチョウ ステーキ

超節約ツーリングを主体とする自分にとっては高い食費だが、ステーキは300gもあり、独特のくさみが若干感じられたものの赤身の肉は、牛肉よりも柔らかく美味。しかも無線ランでネットがやり放題ということを考えれば、とても安いものだ。

店員もとてもフレンドリーで、もう至福のひと時。
ああ、アフリカのツーリングって最高!

と・・、いいたいところだが、考えてみれば店員は白人で、店内のカップルや家族ずれの客は、すべて白人。まるで欧米やオーストラリアにいる気がする
黒人の姿は店内では見られなかった。

そう、ここは「白人向けレストラン」なのだった。

かつて人種隔離政策アパルトヘイトがあった時代は、あらゆる施設が白人専用・黒人専用と厳格に分かれていた。だからこのレストランも昔は「白人専用レストラン」だったのだろう。

リベラルなケープタウンにいたときには感じなかったことだが、ここのような田舎の封建的なエリアでは、アパルトヘイトが終わった今でも、「白人は白人、黒人は黒人」という考えが根強く残っている。

レストランの中では肌の白い、純血の白人の子供たちが遊んでいる。


かたや門の外に出ると、ボロボロの服を着た黒人の子供たちが、磁石に吸い付くかのようにこちらにやってきて「金をくれ、金をくれ」と、まるで歌舞伎町のポン引きのようなしつこさでまとわりついてくる。

そういう「現実」を見ながら育つ白人の子も黒人の子も、いったいどんな大人になるんだろうか。

「差別はアカン」「みんな平等に」という日本で育った自分にとって、たしかに南アの田舎では差別はまだ残っているんだろうと、覚悟はしていた。
でも、かれらはお互い同じ国、同じ町に住んでるのにかかわらず、人種によってあまりに違う「現実」を目の当たりに味わってしまうと、やはり重くなるのであった。

その後、町を出発し、夜道を走りながら野宿地をさがすが、道路沿いには延々とフェンスがはられており野宿する場所が見つからず。

ダチョウの街から140㎞ほど走り、夜中22:35にUniondaleという山の中の村にたどりつき、キャラバンパーク(キャンプ場)へいくとゲートも開いており、とりあえずそこでテントを張って寝た。

439km走行。

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