(31)半分だけのせぇるすまん スタバの日本人と牛屎を担ぐ女たち

インド2015
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28日

9時起床。朝の早くからうるさかった。どうやら近くの建物で工事をやってるらしい。そのうえ朝はあざ笑うかの寒い濃霧。なので昨夜洗濯して屋上に干したズボンは全く乾いていない。明日デリーを出発するので洗濯したが、失敗。でも長ズボンはそれしかないので、午後になったら濡れてても無理やり履くしかない。濡れたズボンを着て今日もグルガオン。

FZを見ると、リヤタイヤの空気が減っている。タイヤを見ると、結構キズが多く、空気を入れながらでも走れそうだが、なるべく早くタイヤを替えなくては。

メトロの終点、グルガオンのHUDA city Centreの駅ビル内にスターバックスがある。
そこに入ると、日本人の若者が二人と旅行者らしき日本人女子がいて、ここはインド?

それともうちの地元の駅ビル・アズ熊谷にあるスタバかいな?と思うような店内だった。

まさかこんなところに日本人?とは思ったけど、彼らは英語留学をしてるようだった。(インドではフィリピンよりも英語を安く学べるらしい)

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店の内装などはほかの国と変わらないが、インドの特色は、メニューがベジタリアン用とノンベジタリアン用があるということ(マクドナルドもそうだが)

ベジタリアン用は、素材に卵や肉などが使われていない。

 

そういえば、ブラジルのサンパウロにいたとき、世界最大級の日本人街を離れて、ブラジルの何の変哲も無い山の手の住宅街で迷ってしまった。ここまでくると日本語の看板とかは一切無い。

そのとき、私は奥田さんと言う中年旅行者と一緒に「サンパウロ青年図書館」を目指して歩いていたのだが、奥田さんは通りすがりの東洋人の通行人に「あのー、青年図書館のある〇〇の通りはどこですか?」と、いきなり日本語で話しかけたのだ。

すると相手の女性は「ここは〇〇ですので、ここからこう行けば行けますよ・・・・」と、なんと日本語で返事が返ってきたのだ。

ここは日本なのか?本当に日本の反対側なのか!?ブラジルの住宅街とは思えない。ただただ驚きだった。「まさかこんなところで日本語が通じるなんて思わなかったでしょ? だけどこれがサンパウロなんだ」

と、奥田さんが言うと、サンパウロ、そして世界はなんて奥深いところだろう、と思うと同時に、世の中自分が知らないことが実にいっぱいあることに気づかされた気分だった。

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29日

またも11時起床。窓が無いので朝なのか夜なのかの感覚がわからず寝坊。マイフレンドな行きつけの両替屋で5万円両替。今日のレートは5220。26100ルピー。今度は1000が13、500が26、100が1。さらに札束状態。日本では味わえぬ自己満足の極み。

「君との両替は儲けがないからほとんどチャリティーみたいなものだ」と言われ、ちょいと申し訳ない気分だが、ぼったくりレートをふっかけて客が全く来ないよりは、こっちはバイク代と2~3か月分ぐらいの滞在費1ラック(=100000ルピー。約20万円)も両替してるんだから、ええじゃないか我がマイフレンドよ。

※1ラック(1Lakh)と言う単位については、このリンク(インド求法記さん)を参照してください。そんなインド独自の単位を自然に使っている私もすごい。http://lawyerinindia.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_4427.html

どちらにせよ今日の出発はムリなので、今日も滞在。明日こそデリーを出なくては・・・そのかわりワークショップに行って整備してもらって状態をなるべく良くしておこう。

空気が減っているので、まずガソリンスタンドで空気を入れてもらう。寝台列車の従業員ではないけど、ここでも「No Tip Please」とか「Free Air」と書かれているので、店員に空気を入れてもらってもチップを払う必要は無い。

だけどここはインド。どこからともなくセールスマンがやってきて、いきなりバイクのタンクの左半面だけ拭いてキレイにして「このクリーナーを使えばあなたのバイクもピッカピカ。いまは150ルピーにしておくから、買ってくれよ」と押し売り。それにしても左半面だけかよっ(笑)

こないだ外れたサリーガードのネジ(スクリューとボルト)を買いたいので、てきとうにそこらへんの修理屋さんにネジはあるかと頼むと持ってきてくれた。11mmレンチを貸してもらい、自分で交換。ネジ代は10ルピー。チャイ1ぱい分や。

GPSで最短距離で目的地のワークショップに行こうとしたが、GPSをフォローすると途中で主要道路を外れ、迷い込んでしまった。普通の街を通り過ぎ、奥のほうに行くと、どんどんスラムと言うか庶民っぽくなっていく。さらに行くと、ヒンズーか何かの神殿が現れて、行き止まりになった。

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しかしそこはまさに、デリーのような都会ではない。昔のような、ザ・インドだった。

ドロドロ&凸凹の道、牛や豚。クリケットをする放課後の子ども、牛糞の入ったタライを頭に載せて運ぶ少女や女。そのときブルカのように顔をすっぽり隠して運んでるのもいたが、なぜだろう、と思ったが、彼女らの衣装はラジャスタン州の民族衣装のようだが、それ以前に、たしかに頭上に担いだ牛糞が顔についたらよくないね。

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ちょっと何キロか行けばスタバがあるのに、昔ながらのインドの農村。まるで別世界だった。

来た道を戻ると、またも普通の街に戻っていき、NH8に戻ることが出来た。インドとかだと、国道を外れて最短距離でいこうとすると下手なところに迷いこんで時間が大幅に無駄になってしまうが、余裕のあるときは迷い込んだほうが面白い。

デリーとグルガオン・ジャイプルを結ぶNH8は、高速道路区間なのになぜか自転車が走ってたりと、なんだか牧歌的ですらあり笑える。

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ヤマハのワークショップ。タイヤは特に問題なさそうだが、オイル交換をしてもらう。340ルピー。チャイをいただく。今日でチャイ4杯目。

夕ぐれ時、今度はヘッドライトが付かないので、またもワークショップに戻り、注油やエアを吹き付けてもらって、何とか付く事が出来たが、砂埃が多いインドならではの不具合。どうにもならないならスイッチユニットを交換したほうがいいかも。

ま、夜は寒いし危険だから、走らないに越した事は無いけどね!

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