世界の安宿街・カオサンとの付き合いは20年以上になるたびいちドットコムが、ガイドブックには載ってないおすすめスポットを紹介します!
カオサン通り メインストリート
初めてカオサンを訪れたのが1998年2月。とはいえカオサンの中心部であるメインストリートは、ぼったくり価格で、うるさく風紀も悪いし、ここにいるタイ人もすれっからしているので、カオサン通りは20年経っても好きになれないので長居は無用。
ということで、カオサンの周辺を大散策します。
カオサン通りから一歩路地に入る。かつてここの2Fは宿だった。
18年前泊ったときは当時一泊100バーツの超ボロ宿だったが、あまりにボロい為、なんと部屋に窓がなく、窓ガラスがない為、外へ筒抜けだった。
なのでドロボーなども入ってこれるので、盗まれたら逆に宿泊費が高くつくという強烈な印象に残るトンデモな宿だった。
が、今回ここに来たときはさすがに営業してなかった。
カオサンの東側は、下町になる。
妙に勝気なドライモン
そして、おすすめが
昭和にタイムスリップできる癒し系デパート!タンフアセン
カオサン通りの西にあるチャクラボン通りから北へ歩くと、老舗デパート・タン・フア・センがある。
なぜこのデパートが大好きかというと、エアコンがきいて歩き疲れた体には快適なのと、昭和の子供のころを思い出すほどレトロだからだ。
天井の低い地味な店内は、個人的には、今はなき熊谷のニチイやキンカ堂のようなデパートの空間なので、実になつかしい。
品ぞろえも家庭的・庶民的で、昭和的。コンポから流れる曲もタイ歌謡曲と、もう骨の髄まで昭和なのだ。
俗にまみれ、マナーのなってないすれっからしだらけのカオサン通りを歩いているうちに、その毒気で心がクサクサしてくるんだけど、すずしく落ち着いたレトロな店内にいると、心から癒されるのである。
秘密の屋台?
なお、タンフワセンの建物の間の路地には、野菜食べ放題のカレーヌードル屋台がある。
その佇まいは20年前と全く変わっていない。客も店員もおばちゃんばっかだし。20年前食べたときは15バーツだったが、それが20になり25になりで、今回来たときは30~35バーツと書かれていたので、ついに2倍以上になってしまった
写真は2011年7月撮影。この時は25Bだったが、今では30B以上
たしかにこの時や、20年前は値段表が英語でも書かれてたけど、今回訪れたらタイ語でしか書かれていなかった。なのでおそらく旅行者にはもう食わしたくはないのだろう。
なおこの店は、MAPS.MEの地図では、店名がなんと
「Secret Thai Noodles Restaurant」
になっていたのが笑えた。
驚きの旨さと安さ!焼きとん屋台
その焼きとん屋台は、カオサンから西の寺を越えた、カオサンエリアの西のはずれのどん付きにある道路・プラアティット通り沿いにあり、7-11と両替所の前にいる。
ムーピン(焼きとん)1本5バーツと、カオニャオ(ハーフサイズ)5バーツ。ぼったくりカオサン中心部ではありえない良心的な安さ。
駅前の焼きとんよりも味付けがさらにうまい。なにこのうまさ!?というぐらいの驚きのうまさだった
変わるカオサン、変わらぬカオサン
なお、残念なことにうわさの通り、カオサンエリアでは屋台が急減している。そもそも、昔と比べて閑散としている。
夕方行ったときはカオサン通り西のチャクラポン通りなどほとんど食べ物屋台がなかった。
かつてはカオサンのはずれに行くと、道路上にも屋台が多くあって、ラーメン屋台やいか焼き屋台など、まるで縁日のようにバラエティに富んで大賑わいだったのに、今回は見る影もなかった。かれらはどこへ行ったのだろう。
ワッタナーさん10バーツラーメンもとっくの昔になくなり、実にさびしい限りだ。
そういえば、かつてはカオサンのど真ん中で当たり前のように営業していた路上の怪しい証明書売りは見かけなかった。
中年以上の方は、昔ここで「縄文大学」などの謎すぎる国際学生証を作ってもらった人も少なくないはずだ。
昔は屋台や露店でぎっしりあふれたカオサンだが、2018年は路上で双六できるほどののどかさ。カオサン通りは、牧歌的だった大昔に先祖返りか?
経済的に発展し、この20年で発展途上国から中進国に移ろうタイは、さすがにカオサンの不良タイ人も「意識高い系」になってきて更生の道を歩み始めたのか、それとも軍政の影響か。