世界一雨が降る町・チェラプンジに行ってみた

インド2019
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この日の目的地はシロンからチェラプンジCherrapunjee 現在ではSohraと呼ばれている。

中学生のころ、社会地理の授業で使う、帝国書院の地図帳に、世界最大降水量・チェラプンジ(インド)と書かれていた。

日本で年間降水量の多い場所は尾鷲とか屋久島あたりで、4000~5000㎜だが、チェラプンジは26000㎜という世界記録を持っている。

とてつもない降水量と「チェラプンジ」というどこかミステリアスな響きからして、いかにもインドの山奥で仙人がひたすら修業してそうな、もはやダルシムのような選ばれし超人しか住めないような、秘境どころか超大魔境というイメージだった。

そんな魔境チェラプンジ、はたして一体どんなところなのか。

シロンから60㎞しか離れてないし、雨も止んだので、行くことにした。

4月9日 シロンからチェラプンジ

雨の多いメガラヤ州。朝は大雨でテンション超激下がりだったが、正午すぎて雨もやみ、昼過ぎから日が差してくると、急に元気が出てきた。

もう2時過ぎになるが、とりあえず行けるところまで行ってみよう。そうすれば自分自身に納得するだろう。

シロンを南下。山道が続き、さらに標高が上がっていく。

街道沿いには、どこの村にも生々しい肉を売ってる露店がある。肉食を禁忌するメインランドのインドとは全く違う。

今思うと、インドというよりかは南米ペルーやボリビアなどのアンデスの村にも似てるかも

アジアハイウェイ2号A2から、右の州道5号へ。

インドの州道というから、どんな酷い道かと思いきや、割と舗装もしっかした道路で、片側一車線でも交通量も少ないので走りやすい。思えばチェラプンジはエコツアーの中心なのだ。

 

崖の中腹にそって進むので。標高差もなく快適。

チェラプンジに近づくと、絶景に次ぐ絶景。四国の大歩危小歩危のように。

千尋の谷間にも、なんと家が点在。まさにインドの山奥で修業するにはふさわしい気がする

そんな崖のため、一番左の看板にはSELFIE DANGER ZONE(自撮り危険)と書いてあるのがスマホ時代らしくナウい

そしてさらに進むと、道路沿いの風景は北海道の霧多布とか宗谷あたりのような、あるいはヨーロッパの果てのような、「最果て」とも言うべき風景が広がる。

丘の上に刻む十字架や、立派なキリスト教会が町に点在してるのを見ると、ここは本当にインドなのか?と思ってしまう。

建物が中国っぽい

傾いてる家?と女子高生

その先のチェラプンジの町は標高1100~1400mぐらいに位置するが、

なんと崖の上に町がある。

1000mを超す高さの崖がストーンと落ちていて、その平地の先は異国バングラデシュ。日本では見れないようなダイナミックな景色が広がる。魔境ならぬ美魔境だ。

モンスーンの時期は、南のベンガル湾やバングラデシュからの湿った風が崖にぶつかり、世界でも最大レベルの降水量をもたらす。

 

チェラプンジに着くと、たくさんのゲストハウスやロッジがあり、泊まるところには不自由ない。

住んでるのはアジア系の血が入ったメガラヤ人。ごく普通の人々。

ダルシムのようなヨガの超人や、サドゥーはもちろん住んでない。

少し下がると、南からの水蒸気が崖のほうにぶつかっているのを目にする。ここは雲の中なのだ。

これがモンスーンの時期になると、猛烈な雨が降り続けるのだろう。

時間があったので、洞窟に入った。もういまや入れなくなったタムルアン洞窟の面影を追いに入る

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洞窟入場料は20ルピー。カメラの持ち込み量20で合計40.本当は二輪車駐輪代10かかるのだが払わずに済んだ

入ってみると、他のインド人観光客でうるさい。ので早く出たくなったが、タラタラ進むので、ぜんぜん探検気分が味わえず、ガッカリの洞窟だった。

このあと、滝を見に行こうと思ったが、もう時間的に間に合わなかった。

まあ、チェラプンジに来れただけでも収穫だ。

あとはひたすら夜道を全力を尽くして走り、やっとシロンへ戻った。

ハングリーなので、きのうとおなじナガライス食堂に行くも、テレビを見たらプロレスじゃないのでやめにする。アメリカのプロレスは、インドの現実を忘れさせてくれる効果がある。かもしれない。

そこで、渋谷のようなセンターポイントロータリーの屋台で食事。
ゆでたまごとフライドチキン。プロテインづくし。えびのかき揚げ天のようなのがあり、うどんに入れるとさぞ最高だろうなとおもってしまう。
ビリヤニと併せて全部くうと、油ぎってて、もたれてしまった

温度計が割れてしまった。洞窟でこけたときか。

気温が測れないので、近くの雑貨屋でサーモメーターはあるかと聞くと、390と言う。高すぎる。

同室のインド人は、そこらのインド人とは違って、日本人のように物静かで思慮のある若者だった。

ドミトリーのくせに700ルピーもするので、そういうのに泊まれるということは、相当ハイクラスな人なんだろう。下手に調子のいい人間だと、人のものを盗んだりしかねないし。

部屋に置いてある飲み水が冷たく飲み頃。それだけ気温が低い。

朝 水 チョコビスケット10
昼 玉ねぎ天 6個30 チャイ10 レッドチャイ(ストレートティ)5 クッキー5
夜 ゆでたまご15 フライドチキン25×2 えびかきあげ天20 エッグビリヤニ40
宿 Shillong Bramhome GH Dorm 700
走行 134km

 

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