マラウイのカロンガからタンザニアに国境越えをする。ビザ代50ドル。
そのマラウイまでは湖畔ののびやかな田園風景がつづいたのだが、タンザニアに着いた途端、標高が上がり山がちな景色になり、天気も変わりやすい。
そして、車や単車が再び多く走るようになるが、乗り合いハイエースワゴンや、単車だとCG125やGN125などの中国製コピーバイクになる。
とくにGN125は日本でも乗っていたので、なつかしい。タンザニアの掘っ立て小屋のようなパーツ屋で、非純正のGN125のパーツなどを見るのも楽しい。
高原の町、ムベヤに泊まる。標高が1700m以上あるので肌寒い。
なお、タンザニアに来ると国語がスワヒリ語なので、人によって英語が通じなくなる。
たとえば若い娘はスワヒリ語しか話せないが、おじいさんは英語が話せるので通訳してもらう。まるで日本と逆である。独立以前の植民地時代に覚えさせられたのだろう。
なのでタンザニアにいるときは、スワヒリ語を覚えることにした。タンザニアを出てしまったらスワヒリ語なんて使わなくなるので、スワヒリ語を話せるチャンスでもあるのだ!
キリマンジャロは見えないが、田森を発見
ムベヤの町には、昔のゲーセンのような小規模のカジノがあったが、そこにはなぜか日本のパチスロ台発見。とくに右のゴルゴをやらせてもらおうと思ったけど、故障中?
個人的に笑えたのは「H13 ゴルゴイヤー」
となると平成13年だから2001年?
朝 朝食セット 宿泊料込み
夜 かたいChicken&Rice 200円 チャイ16円
走行231km
1月26日
7:40起床 22度 寒いので寝袋を使って寝た。1泊560円の宿。
近くのカフェで朝食にするのだが、ウェートレスはなぜか女医のような白衣姿。
しかしチャイ16円、左のパンが16円と激安。
東アフリカのタンザニアに来ると物価が一気に安くなった。そしてインドの影響が濃くなった。
学校のような両替所の看板 レートは悪いが日本円も両替可能。
さらにツッコミを入れると、ドルは数字がひんぱんに書き換えられて白ずんでるけど、日本円はあんまり書き換えられた形跡がないので、固定レート状態の放置プレイ。つまりどんぶり勘定である。
ここで100ドル両替、137000TSH。きのう国境での両替は10ドルで12000と悪い。
10時発。のどかに見えるがタンザニア人の運転は超極悪。運転は恐ろしい。
今日は早めに運転を切り上げ、16:50イフンダの宿に泊まる。
名も無いタンザニアの田舎の村だ。歩くだけで私は注目の的。すなわちここでは「変なおじさん」扱いなので、いっふんだ、と言ってもよかったかもしれない。
朝 チャイとパン
昼 ワリ&ニャマ(Rice&Beef)80円
夜 ワリ&サマキ(Rice&Fish)120円 揚げ魚のトマトソース掛け うまい
走行347km
リアル「野生の王国」な国道
1月27日
7時40分起床 23度 標高1670m
標高が高いので、若干エンジンが吹けなくなる。
高速バスが留まるドライブイン。割とちゃんとしたレストランで昼食。
わりにゃま120円
国道を走っているのに、リアルサファリパーク!
その場所はタンザニアのミクミ国立公園といって、南部の都市ムベヤから首都ダルエスサラームの国道が、野生動物の棲む国立公園を突っ切っている。
距離にたとえると、広島から東京までの高速道路で、袋井から静岡までの50kmは国立公園の無人地帯となっており、この袋井~静岡間は単車で富士サファリパークを走っているようなものだ
しかしサファリツアーとかで高い金を払ってサバンナの奥に入って動物を見るのとちがい、日本で言う東名高速や国道1号2号といった生活道路から野生動物が見れるのだから、これはとても感動。
サファリ国道走行中。
動物発見!さあ、見えるかな?
答えは、きりんでした。木の幹の色と同色のため見ずらかったけど、気づいたでしょうか
見られた動物は、象の群れ(ボツワナのハイウェイで出会った象よりも一回り小さかったか)、鹿の群れ、イボイノシシ、キリン。
動物の他には、現地の人が乗っているマイクロバスには、
なぜか「秩父鉄道・長瀞ライン」
と書かれていた。
北海道も鹿が飛び出すからワイルドかもしれないけど、ここはワイルドなんてモンじゃない!街中でも鹿のみならず牛、山羊、犬、さる、人間の子までなんでもとびだしてくるぞ。はっきり云ってめちゃくちゃ危険。
とうぜん事故も多い!今日も事故現場を見たし。日本の道路がどれだけ安全(というか過保護)な事か。
無事、野生の王国から生還し、その夜はミケセの村に泊まる
昼 焼肉串2本 80円 中身のないサモサ 80円 わりにゃま120円 パインジュース56円 ペプシ350ml 40円
夜 街頭のジュース屋台 ジョッキ1杯 8円 ポテト 56円 玉子焼き 32円 とりの唐揚げ(首と脚)80円 牛乳250ml 56円 水1L 40円
走行414km
追記 帰りはもっと動物が見れた!
前回のときはあまり動物は近くからは見られなかったのだが、今回はいろんな動物を間近に見ることができました
満月の似合うシチュエーション
泥沼に沈んでるのはバッファロー。南アフリカではビッグ5の動物。
翌朝、国立公園内に戻ると、キリンに再会
前回は遠くだったけど、今回のキリンはサービス抜群。つぶらな瞳もプリティーだし。
タンザニアのシカ
これで高価なサファリツアーに行かなくても、
タダで野生の王国を堪能することができて、大満足でした。