あれから9年後の「感動と憎しみのBMW世界一周」とその後の人生

二輪車男と女
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バイクで世界一周。脚光を浴びた。しかし旅を終えた後、どんな人生を歩むのか?あの人は今。

約9年前、BMWの大型バイクで世界一周したカップルの上映会に行きましたが、いろんな人が世界ツーリングをする話が多い中で、なにより強烈に惹きつけられたのは、この一言。

相方のナメさんに殺意を覚えながらも日々二人で前に進んでゆくのです。

こわっっっ!!

だけど、彼女をそこまで追い詰めたのは、一体なんなのか。

その時の様子を当時(2016年3月)書いたので併せて読んでほしいのですが、けっこう反響がありました。

NORA Rider ~感動と憎しみのBMW世界一周記~
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あれから9年たち、

ついに映画「タンデム・ロード」ができ、先日11月30日に記念講演会があるので参加してきました

クラファンで映画の活動資金を募っています

https://motion-gallery.net/projects/NORArider_movie

前回9年前は調布だったが、

今回の会場は高井戸だった。

 

9年後ぶりのなめ夫妻は、あんまり変わってないなという印象。

ただ、なめさんは映画の中の世界一周旅中だった若い時と、日本にいる今ではだいぶ違うけど。

あゆみちゃんもあまり変わってなくて若々しいままだけど、以前に比べれば結婚し、母になり大人の顔になってきた印象。

モンスターではなくフェアリー

話はそれるけど、まずは今年9月に杉野真紀子さんという、日本が誇るアドベンチャーフェアリーというべき女性のトークライブに行ったときのことを書きます。

開始前にひとりさびしそうにぽつんと座ってた地味な人がいたので、たまたま話をしたところ
それがなんとなめさんだった。もう8年以上経ってるのでおたがい忘れてしまった。

もはや常識を超えた伝説の冒険者・杉野真紀子のことは22年ぐらい前から存じており、今回ついにはじめて会うことができて感無量。

まきこさんのやってる冒険もすごすぎるのだけど、トークショウも期待を裏切らないぐらいすごくて圧倒的なトークのパワーにあっという間にまきこまれ、最高でした
最初からなぜか歌いだしたり、一切プレゼンを使わずトークオンリーというとても奇抜なトークショウだったが、見事にその強烈なパワーに引き寄せられた。

噂のまきこさんに会ってみると、やっぱりわかりやすいぐらいに思ったとおりの人だった。子供のような純粋さとイノセントさとパワフルさと好奇心が。

男をもしのぐ破天荒すぎる冒険の数々を行う杉野真紀子さんは、まぎれもなく「アドベンチャーモンスター」なので、本人に面と向かってアドベンチャーモンスターだといったところ、本人からなにいってんの、「私はアドベンチャーフェアリー(妖精)よ」といわれたので、そういうところがやっぱぶっとんでておもしろいなと。

その即興的シンプルさに大いにインスパイヤされて、11月16日にパワフルなたびいちドットコムトークショウを行いました

日本一周トークライブ開催決定!11月16日土曜18時 国分寺恋ヶ窪
今年も恋ヶ窪に帰ってくる!11月16日土曜にトークディナーショウをやります!「Vストローム250でUberEatsで全国各都市働きながら日本一周配達の旅☆ビジネスツーリング・ファイナル」日本一周のほか、世界の旅の話もしますただのトークじゃつ...

11月30日のWTNJお話会

そして、11月30日のWTNJお話会はなめ夫妻の番だ

私もラジオ番組やテレビ(しかも全国放送のニュース番組)で話たり、講演会やトークショウを何度もやってたくさんの失敗もしてきたけど

今回のなめトーークは、どこか力み過ぎてた感じがした。
この日の為に1週間ぐらい一生懸命準備して内容を作ったと言っていたが、それに縛られてうまくつたえきれなかったのではないか。

逆に私の場合は、11月16日のトークは夏休み最後の日のように1日ぐらいでさらっと準備した。それぐらいがいい。(それどころか真紀子さんのトークは一発勝負でぜんぜん準備してなかったらしい。笑)

話す内容は「これは必ず伝えたい!」という要点だけをまとめて、半分、いや3分の1ぐらいに捨てれば、自分にとっても負担にならないし、時間が長引いても時間切れにならないし、冗長にならない。焦ってしまうとゆとりがなくなってしまう。時間にゆとりがあればメリハリや即興性が出て面白みが出てくると思う

自分の場合、トークショウはエンターテイメントなので、いかに限られた時間の中でインパクトで楽しんでもらうかを考えてます

そもそも世界一周を終えても、人生はまだまだ続く。

なので、旅を終えて今にいたるまで、どういう流れで結婚にたどりつき、どう新しい家族生活をはぐくんでるのか。もっとリラックスしてぶっちゃけ話をしてくれたら面白かったが、そういう話を聴き損ねてしまったのが個人的に無念だった

これがCrazy Love?

トークの中で面白かったのは
旅先で突然「うちに泊まってけ」といわれたら、その人を信じていいのか?
親切心なのか、あるいは悪意があるのか。
出会う人を見分ける方法。

「経済的にゆとりのある人」
「30分は話す(そして悪意や矛盾が無いかを察する)」

もちろん、バイク二人旅と、バックパッカーひとり旅では異なるのだけど・・・

あゆみさんは、9年前の講演や、自身が書いたマンガを読むと、見るのもイヤだのコロスだのと言いたい放題言って来たアグレッシブでアクティブなイメージがあるが、
今回意外だったのが、あゆみさんが思った以上に心を内に秘めるタイプだったということ。
福島の女性なので、慣習的に以心伝心で、不満は内にしまって耐え忍ぶ、奥ゆかしい気質もあるのかもしれない

最初の頃は、なめさんと一心同体で旅をしたかったあゆみさんも
ロシアで過度なストレスになった時は
「(なめさんを)ころして、私もしぬ」
そんな演歌のような考えも内に秘めていた。

でも今思うとそれが「愛」だと思っていた
この人と一緒に全部添いとげる・・・みたいな。

極限の境地に至ったからこそ、狂気ながら美しい愛だとたびいちは思った。

しかし一旦パリで別れて別行動するようになってからは、
あゆみさんも一人旅によってたくましくなって自己肯定力がどんどん高くなっていき、
南米ではなめさんのたてつづけの失敗に愛想をつかしたときは
「あの人が事故で死んだとしても、私ならコロッと一人で帰ってこれる」
と見事に180度さばさばあっさり系に変わった。

昭和のように「あなたにべったりな旅」から
ヨーロッパ人のように「個と個の旅」に心がドライに割り切れるように変化したのが面白い。

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「人生最大の宝」を伝えるということ

世界をバイクで旅をする。
ほかの人にはそうたやすくはできない貴重な体験だ。

その世界の経験を写真家としてつたえる人もいればマンガでつたえる人もいる
たびいちはトラベルブロガー、もの書きとして伝えている
なめさんは「映画」で伝えている

近年、だれもが簡単にユーチューバーとして映像を発信できるようになった。
かたや彼はオーソドックスな正統的な「ロードムービー・映画」という形で発信している
しかし、映画を上映となれば、YouTubeみたいにどこでも気軽に見れるわけじゃないので、どれだけ多くの人が足を運んで見てくれるかはわからない

なので効率は良くないかもしれない。
しかし、同じくバイクで世界一周した自分にはその気持ちが理解できる。

それは、世界一周の経験という「人生最大の宝」を「最大のカタチ」にしたいという思いだ。

バイクの世界一周は、たいそうな大冒険に見えるが、実を言うとやろうと思えばだれでもできることだ。

しかし資金も期間も知識も必要だし、多大な困難を突破する勇気と根性も必要なので、ただバイクが好きだからとか、旅が好きだからという軽い理由じゃ到底腰があがるものではない。

「この社会がきらいだ」「自分を変えてやりたい」というぐらいのどす黒いぐらいの不満やエネルギーで突き動かされるものだ。

そんな「負の原動力」が、あゆみさんも自分も似ていると思う。私の場合も「デッカイことをやって帰国後はビッグになってやる」という燃えるような野心があった

そして帰国後「人生最大の宝」をカタチにしようと、一冊の著書として商業出版として売り込んだことがあり、それをきっかけにトラベルライターになろうという野心があった。

結局出版は出来なかたっし、トラベルライターにもなれなかったものの、自分の軌跡をシンプルに多くの人に読んでもらいたいので、世界のどこでもいつでもスマホで無料で読めるたびいちドットコムは最高のメディアだ。ネット上なら紙媒体とちがって気軽に自由にたくさん書けるし、書籍とちがってかさばらない。電子書籍もできる。これがニューメディアだ。

たびいちドットコムの2000年世界一周電子書籍 Amazonで販売中

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映画だと一つの尺に収めるために制約があるけど、ブログならその時感じたことをはばかりなく無限につたえられる
YouTubeにも挑戦したけど、動画づくりは手間もかかるし素質もあるので、あくまで視聴覚的に補う程度のサブ的にやり、やはり私はこれからも文字と写真で自由につづっていきたいと思いました

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