ボツワナ縦断編 パンク地獄とアフリカの車中泊と、象の道。

東南アフリカ諸国自転車・四輪車
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最近日本で「車中泊」が流行ってますが、アフリカにも車中泊はあるのでしょうか?

一昔前だと、日本で車で一晩駐車場などで夜を明かすと不審車だと思われていたのに、いまではメディアの露出やガイドブックなどの指南書もあってか、市民権を得ている。

では、アフリカでは車中泊はどうやるのか?

そして、象が勝手にやってきたぞう🐘 が、本日のテーマです

12月28日

ボツワナ首都ハボロネを出発。

標識通り、この木何の木休憩所

北回帰線あと500m

17:50 北回帰線のモニュメント 216㎞走行

モニュメントのど真ん中の座標。

 

ということで、夕方から雨が降ってきた。アフリカに来てはじめての合羽を着る。

夕立の後は22度と肌寒い。本当にアフリカの夏なのか。

 

昼間でも危険なのに、夜間走行は思いのほか危険で、暗闇の中山羊が飛び出してきたりと命がけで、いやになりパラピエという町で宿を探す。

とりあえずガソリンスタンドへ。

ザンビアやマラウイなどは雨期。

 

ボツワナでは、全国の天気のように、近隣諸国の天気も出てくる。

それにしてもこのアナウンサー、腹が出とるのお。

しかし宿代のめっぽう高いボツワナ、一番安いところでも250P(3750円)すると言われ高すぎる。「それなら警察に行けばよい」と宿の人間やGSの店員からも言われた。
いきなり警察にいくのも乗り気ではないが、最後の手段として考えよう。

でも、現地のいろんな人から勧めらえるということは、安全な証拠ということなので、今後ボツワナを旅される場合は警察署でのキャンプを試してみてはいかがでしょうか。

街中を走っているうちに23時ごろ、駅の裏にキャンプ場の看板発見。やったぞ!これ以上路頭に迷わずにすむ。

しかしついてみると、キャンプ地はドロでドロドロ。がっかりのキャンプ場だった。24時寝る

朝 きのうののこりと、バナナ

昼 バスターミナルの弁当 210円

夜 ファンタグレープ 300ml 37円

走行377km

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12月29日

7:10起床 気温24度

雰囲気の良くなかったキャンプ場だが、昨夜はまったくの宿なしになるところだったので、その点は安心できた

ついにトラブル発生!パンクだ

いつもの単調なハイウェイを走行していると

突然パスン!

という音がした。エンジンからのミスファイヤーかと思ったが、それよりも音が小さいので、まさかと思ったらパンクだった 5ミリくらいのくの字型の穴が開いていた。

この世で一番大きらいな、憎たらしくてしょうがないパンク修理。道端で修理する。

単車の場合、チューブタイヤだとただでさえリヤホイールやタイヤを脱着するのは非常に面倒なのに、パッチで穴を治すのは面倒なので、新しいチューブを入れる。

しかし、南アフリカで買っておいた予備のチューブが、箱を開けると信じられないぐらいペラペラで、空気を入れてみると変な膨らみ方をして、もう粗悪品と言わんばかりだった。

中〇製である。何がキングスタイヤだ。ハッタリだけは王様なのか。

1時間23分かかってチューブ交換を終えたが、新しいチューブに交換したのに関わらず、空気の入れ方が足りなかったのにくわえ、粗悪品なのか、2キロほど走ると、またパンクした。

しかも空気が抜け切ったまましばらく走ってしまったので、チューブのネッコがもげて、ご臨終。パンク修理、大失敗。

あまりのひどさに、もう叫び狂いたいぐらいだが、もうどうにもならないし、下手にまた修理するのはめんどくさいし、泥沼にはまりそうなので、いさぎよくあきらめる。

30km先のフランシスタウン行きの小型トラックを、単車ごとヒッチハイクすることに。

しばらくしてヒッチ成功!

すでに荷台には赤子を抱えた先客が乗っており、単車を運転手たちとともに荷台に掲げ上げ、その母子と単車と私を載せて出発。

運転席のメーターを見ると、110km/hでかっ飛ばしている。風圧がすごいのと安全を考えて、ヘルメットを被って無言でかがみこむ。

フランシスタウンの町についた。タダとはいかず、結局100プーラ、1500円払った。
今思うとちょっと高いかもしれないが、かなりのスペースとってるわけだし、自分も早く町につきたくて必死だったのだろう。

大枚払ったこともあって、ついでに街のタイヤ修理屋へ送ってもらった。このときナンバープレートに亀裂が入ってしまった。かなしい。

運よくスペアとして元の穴の開いたチューブを持っていたので、チューブを修理してもらった。再び快適に走れるようになって、押すととても軽い!本当にうれしい。

修理屋のガレージの外に出た瞬間、まるでワープしたみたいだった。

ガレージにいたときは夕立が降っていたが、ちょうどやんだので、心まで晴れわたった気分だ。

でも予備のチューブを買おうにもこの町にはバイク屋がない。かわりにカー用品店でゴムノリとパッチ4枚を買うが、480円ぐらいした。ダイソーの百均のほうが断然安いやんけ。

なんとボツワナではバイク便用のバイクしか走っておらず。車しか走っていない。

これだけオートバイが見当たらない町と言うのも他に無いぐらい、単車が無い。(ハボロネでは単車は何台か見かけたが、すべてピザ屋やバイク便のデリバリー用だった)

なぜかというと、今思うとボツワナはトゲトゲの枝が多く、あっさりパンクしやすいからというのも一理あるのかもしれない。

 

19時、マランホテルのキャンプ場泊。きょうはついてない一日だったが、思いのほか豪華で先進的なキャンプ場なのが良かった。

昼食 ビスケット マヘウ№1 500ml

マヘウのパッケージは南アと同じ。30万ラント(300万円)の家具付きの家が当たる懸賞つき、と書いてあった。

夜 チキンカレー 225円 カップケーキ38円

走行187km

12月30日

7:09起床 暑さで目覚めたが、マランホテルのキャンプ場は、昨日のキャンプ場よりは快適。

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思えば、ボツワナは宿代が高い代わりに、キャンプ場が充実していることに気づく。

Francistown  Marang hotel(camping) キャンプ50
高級ホテルなんだけど、カジノ、キャンプ場まで備え付けた複合施設。
なのでテントから歩いてカジノまで行けてしまう、変なキャンプ場だ(笑)
しかもチェックイン時、たかが50プーラのキャンプ使用なのにボーイがウェルカムジュースまで出してくれて、ごうじゃすなリゾート気分。ホテルの部屋は700プーら以上するのに!
管理も行き届いて快適。スタッフもフレンドリー。そのうえキャンプ代はクレジットカード払いできる!おすすめ。

 

 

で、車中泊の話になるが、アフリカではどこでするかというと、それはキャンプ場が多いので、そこですることになる。普通のセダンでも車中泊をしていた

キャンプ場には門前に警備員がいるので、安心でもある

これがどこかの駐車場とかで寝ようものなら、当然強盗とかがやってくるからです。

日本だったら道の駅などタダで泊まれるけど、アフリカでは安全はお金で買わなくてはならない。

車中泊をするならこういう安全なところしかできない

 

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ボツワナのショッピングセンター駐車場。まるで夜逃げ?

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これよりボツワナ北部は、いよいよ僻地エリアになる

 

単調なハイウェイを走っていると、道端にノートが落ちていた。

気になったので見てみると、中学生男子のノートと思われるが

表紙には、「プシーキャットドールズ」

といういかにもエロそうだけど、1ミリも萌えないアイドルの写真が貼り付けてあった。

日本でいうAKBとか欅坂のようなものだろうけど、右下にはTeenAgeと書かれている。青少年向けなのに、プシーとはいかなものか。

どちらにせよ、このノートの持ち主の生徒は、そんなに出来が悪くなさそうだが、ベースケである。

 

超大盛飯店

フランシスタウンからザンビア国境の中間地点にある、ナタに到着。

そこで夕食とガソリンを補給。

GS併設の食堂で・・・

南アやボツワナで定番の、PAP&Beef 225円。

見よ!PAPが日本でいう大盛りどころか超メガ盛りサイズ。

左上の440mlファンタの缶から比較しても、とにかく圧倒!

だが日本人とはいえ、大の男ならこれぐらい余裕で食わんと、パワーが出ん!

アフリカを生き抜くためには、とにかくガッツリ食うことだ。

そうすれば、ちょっとやそっとの病気にはかからない。ということで超どでかサイズでも、残さず完食。

アフリカのパワーをいただきなのだ!

🐘、発見

しばらく進むと野生の象に会う。

なんだか加工したように見えるけど、本物です!!

記念写真を撮るが、万が一柵を飛び越えてぞーが突進してきたらと思うと冷や汗ものだった。

本当に命がけのサバイバルだ。

やっと象エリアを突破し、21:45、パンダと言う町の手前の道路から300mほど茂みに入って野宿する。テント張ったが道路からも目に付くかもと少しひやひやした。

そこからフェンスの張られた南の国立公園は、野生の象がいるので野宿不可能。
象が来なくてホッとした。23時前に寝る。

🐘に🐼で動物園でごわす!

走行433km

朝食 フローズンヨーグルト 150ml 31円 (250ml 67円) ピザ 119円

夕食 PAP 225円  ファンタオレンジ440ml 86円

お菓子(うまい棒・たこやき味のような味)7.5円

12月31日

ついに大みそかだ。今日の目的地はザンビア・ビクトリアフォールなのだが
パンダからはジンバブエ国境があるので寄って見る。

人気の無い国境で、日本の閉鎖林道のように鎖と南京錠で閉まっていたが、ほかのメジャーな国境ならジンバブエ入国も可能そうだ。ここからジンバブエ側の建物も見えた。

 

来た道を戻り、ザンビア・ナミビア国境に近い国立公園の町・カサネに到着。
白人観光客が闊歩する、完全に観光の町。

デジカメデータ 写真 でんわ。思ったよりもちゃんと書いてますね。

よくできました。90点💮

そのネットカフェをのぞいてみると、日本人や中国人はいない。XPが稼働中。

もうボツワナに来ることはないけど、ボツワナ通貨が余りそうなので、ガソリンをタンクにめいいっぱい入れて、昼食と国境手前の露店でジュース(ジンジャービア ひと缶82円)を買って、使い切る。

ガソリンスタンド内の食堂で、Beef&Rice 248円。きのうのPAPにくらべると、ごはんは少な目。コメは高いからね。

 

いよいよ出国

ボツワナ側で出国手続きをして、瀬戸内海の連絡線のような船に乗って

国境の川・ザンベジ川をわたる。

まるでタイ側のチェンコーンからメコン川をこえて、ラオス側のフウェイサイに行く時と似ている。

そしてついにザンビアの土を踏んだのだった。

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