4月8日 アッサム州都からメガラヤ州都へ
グワハティのホテルで9時起床。室温24℃。もっと早く起きたいが、眠いものは眠いのでしょうがない。
きのうからブログの現地更新をするようになったので、朝は記事作りに1時間。
きょうの行き先は南へ100㎞のメガラヤ州都シロンなので、11時40分ぐらいにチェックアウトすればいいぐらいに思うようになった
そして12時10分出発。グワハチの南側を通る片側2車線のバイパスを進む。途中の屋台でチャイとカステラの昼食。
14時6分、分岐の町ジョラバット。ここから、シロン行きの国道6号へ南下。
この道は丘陵道路ながら、片側2車線のハイウェイが続き、思いのほか快適だった。ときおり天気雨がふりながらも、少しずつ標高を上げていく。
メガラヤ州に入ると、カソリックの看板が目に付く。ゴアや長崎のような州か。メガラヤはガソリンが安い。リッター69.9ルピー。思えばビハールは78ルピーなのに道路は劣悪だった。
シロンまであと19㎞ぐらいになると、なぜか片側一車線と道が狭くなり、途端に混雑するようになる。普通は逆では。
そこからどんどん標高が上がり、1000mから1450mぐらいにまで上がる。
そんな山道を進むと、街道はタイ北部の山奥のような、どこかアジアのような不思議な雰囲気がした。
グワハティとは顔立ちまで変わる
マニプル州から来た女子学生 もはや中国かミャンマー人みたいだ
シロンのボディコンギャル
18時10分、シロンに到着。標高が1400m以上あり、これまでのほかのインドとはどこか雰囲気が違う。山間の都市なので、シロンの中心街は狭く、混雑してるが、割とゴミも少なく、不潔な感じはしない。少なくてもバラナシとは全く違う。
シロン中心部繁華街のロータリーは、インドらしからぬしゃれたビルが並び、混雑してる人込みを見て、まさに渋谷を思い出した。
そういえばビルの一つは「センター街」ならぬ「センターポイント」だし。
そのうちの一つの道は歩行者天国になっているが、ちゃんと歩行者天国になっており、どこぞの町のようにバイクも人間も牛もサルもゴミも何もかもが勝手に入り混じってる混沌さは、ないのだ。
雨が多く坂も多いシロンにオートリキシャは無く、タクシーもみんな黒塗りのアルトの軽自動車。カトマンズもそうだった。
メガラヤなんててっきり秘境の辺境だと思ってたが、中心部はある意味ずっと洗練されていた。
シロンはインドなんだけど、インドでないというか。デリーやムンバイはもちろん、ダラムサラともケララとも違う。もはやどこにもあてはまらないアジアのどこかの街という感じ。
典型的インド系の人も多い中、アジア系の顔立ちの人も多い。さしずめ、雰囲気がインドというよりもミャンマーあたりに近いかも。といってもクリスチャンが多い州なので、ミャンマーとも違う。ゴアやフィリピンのようなテイストだろうか。
そういえばシロンのバスターミナルあたりで、黒いミニスカートに黒タイツにブーツという、30ぐらいの小太りの女を見かけた。バブリーな格好は、これまでのインドでは絶対にありえない。
州が変わっただけでもこんなに違うのかと驚いた。アッサム州は普通にインド的だったが(西ベンガルよりは濃くないけど)だからインドはステレオタイプなヒンズーだけでなく、ひとくくりにできないから面白いのだ。
何軒か宿探しして、いくらか下ったところにある街中の安宿Shubham Hotel に泊まる。1泊600ルピー。地下室の一階に部屋が並び、とても狭いが、シーツも清潔で、ちゃんとバスルームにホッとシャワーがある。
バイクは店の中に駐車すると100ルピーと高いので、外側のシャッターの隣に停めた。ほかにもバイクが止めてあるので、まあ大丈夫だろう。
シロンの繁華街をぶらぶら歩いていると、なぜか中華料理の店が目立つ。といってもここはインドなので、中国人がいるわけではない。日本でいう町中華だろう。ヘアサロンもチャイニーズスタイルとなっている。
メガラヤ人は、人種的にインド系(タミルやアーリア系など)というよりもアジア人に近い人も多いので、中国的なものを求めたがるのだろうか。
ナガランドの夕食
ロータリーから少し降りたところにあるNaga Rice Hotelという、ナガランド料理の店を見つける。
店に入ると、豚の生々しい臭いがした。このにおいはタイ以来だ。インドの多くの地域では、豚肉はまず扱わないからだ。
豚のほかに牛肉もある。頼んだフレッシュビーフターリーは、200ルピーと高い。
左下のダールは、普通のインドのダール。
そしてメインのフレッシュビーフ左上は、名前とは異なりカレー的だけど、インドのカレーとも違い、中国の五香の後味がした。肉は固かった。
右下には味噌和えのようなもの(インドでいうチャツネか)も添えられており、どこか日本の唐辛子味噌のようないい味がしたが、あまりに辛すぎるので、そんなに食べれなかった。
御飯は割と日本米に近く、うまかった。お代わりしてくれる。
ナガランド人の店員は夏の日焼けした日本人に似ている。テレビはアメリカのプロレス・レッスルマニアが映し出されていて、プロレスを見てると、インドにいるのを忘れてしまう。
ナガランドの料理店なので、しばらくして、これまた日本人にそっくりな20代後半ぐらいの色白の女性が入ってきた。彼女は流暢な英語で注文していた。しかし、左手でスマホいじりながら、ターリーを平気で手づかみで食ってるのを見るとちょっと衝撃だった。
標高が高いので、夜はそれなりに寒い。2月の寒かったころのデリーを思い出す。室温18℃。
うるさかったが、23時になったらとても静かになった。地下室なので外からの音もウソのように遮断される
朝 グリーン豆5 コッペパン10 カップケーキ5 マンゴジュース
昼 カステラ5 x2 チャイ5
夜 フレッシュビーフターリー200 露店のチャイ10 マンゴジュース160ml 10
宿 Shillong Shubham Hotel #102 600
走行 139㎞
4月9日
8時半起床 外に出たら、雨が降っている。
宿の地下室の部屋はきれいだが、フロントからインド音楽がやたらうるさい。落ち着かない
時折雷鳴。日本の梅雨空そのもの。やはり、雨が連日降り続き肌寒いと萎えるしテンション激下がる。
肌寒く天気も悪く、どこかよそ行き顔なシロンはどうも魅力を感じられない。
逆にバラナシみたいにサドゥーが陳子と金王をまるだしで歩いてるような、滅茶苦茶に狂ってるほうが、ハードできつい分だけ、ガッチリ心を掴まされるし、暑いほうが「なにくそっ」て気になれる。
正午、雨もほぼやんできて、地下室の宿から、ロータリーのすぐという一等地にあるゲストハウスに引っ越す。図書館なども併設してるようで、ドミトリーでも700と高い。普通インドのドミは250~300ぐらいが相場だが、どうも気になったので泊まってみることにした。
昼間の室温15.5℃と寒い。ホーンの音が少しうるさいが、意外と落ち着く感じ。
その後、街角の屋台で、一番右の天ぷらを食べる。うまいし、玉ねぎがいっぱいで野菜も補える。6枚食べて30ルピー
メガラヤ州では、これまでのほかの州と違い、女性も多く働いている。茶屋の英語の話せるおばちゃんとの会話もいい。めずらしく英語が通じるのはありがたい。