タイ・ラオス国際列車に乗った結果・コラートからイサーン3等列車の旅

東南アジア旅2023列車・鉄道
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タイからラオスへ、列車で国境を越えて入国!

イサーン3等列車の旅は、満員だと撮影もままならず、暑さと混雑に耐え忍ぶだけの何も残らない区間だが、人が少なくなって余裕が出た途端に面白くなるのが三等列車の魅力である。

3/27 Day46 イサーン3等列車大爆走

天気:はれ

5時15分起床。この日は珍しい超早起きだが、この日でタイVISAが切れるので、なんとしてでも起きて6時20分の列車に乗らないといけない。45日VISAでフルに滞在したので、年貢の納め時。

もちろん乗り遅れてもバスを乗り継げばラオスに行けるが、今回の旅のコンセプトとして列車で行きたいのだ。

ナコンラチャシーマー(コラート)からノンカイまで3等列車で64バーツ。三等を2回乗りつぐことによって、バンコクからノンカイまでたったの114バーツ(440円)で行けるのだ。

いざ列車に乗り込むと、たったの2両編成しかないため、満員。日本のような高いプラットホーム対応のため、出入り口は自動ドアになっている新型車両だ。

コラートを定刻に出発し、その後は各駅に停車するが、現地の乗客が乗り降りしてもコンケンまでとにかく人が多い。満員だと暑さと混雑に耐え忍ぶだけの何も残らない区間だが、人が少なくなった途端に面白くなるのが三等列車の魅力である。

2両しかないため車重が軽いためか、各駅停車なのになぜか異様に速い。車窓の景色がいつもよりやたら速いなとおもってGPSを見たらなんと110キロで走行している。

タイのローカル列車の速度はだいたい90キロぐらいなので、これは前回乗ったパタヤ>バンコクのDRC特急並みの速さ。車両の下のディーゼルエンジンがうなりまくって、まさに大爆走だ。

コンケン駅到着。距離的に仙台から盛岡に来たような感じだが、13年ぶりに見たコンケン駅の変貌には驚いた。

ドンムアン駅のように、駅が高架化されてるのみならず、あれからタワマンなどの超高層ビルも何棟も建てられていて、思った以上の都会。

そのミニ摩天楼ぶりはタイ南部の中心都市ハジャイに匹敵か、それ以上かも。

タイの中ではイサーンはとりわけ貧しい地方だったのに、その中でもコンケンの発展はめざましく、国道2号沿いにはスタバの看板もあって、まったく日本と全く変わらない豊かさだ。

 

それでも、イサーンの田舎の車窓を見ているうちに、本当に旅をしている気分になって感無量だ。

終点ノンカイ駅到着

ノンカイ駅には12時17分到着。

ノンカイまで乗ってきたのがこの列車。

12時55分発のコラート行きの折り返し運転となる。

駅を出て向かい正面に食堂が何件かあった
50~60代ぐらいの店のおばちゃんに「日本人か」と言われたのでそうだというと、おじいさんを呼んだが、なんと日本人だった

大阪から来た御年80歳の「好奇好例者」と言った感じの人で、リタイヤメントビザで住んでいる人だが、おばちゃんからはオトーサンと呼ばれている

オトーサンはおばちゃんに叱咤されながらも、のびのびと下働きをしている

ひさびさに日本語を話すので、タイの生活とか色々聞かせてもらった

国際列車に乗る

ノンカイ駅に戻り、次は14時45分発の国際列車に乗る。20バーツ。

ちょうど入口からプラットホームに出て、右手に出国手続き所があった
プラットホームにイミグレがあるというのも珍しい。あまりにひとが少ないので、効率悪いのではないか。
このとき自分含めて2人しか乗ってないので、究極のムダに思えた

 

 

タナレン駅到着

14時50分ごろメコン川を越えてラオス入国。

たった二人の乗客のために、ほかの出入国する車などは列車が橋を過ぎるまで待機しないといけないのでなぜか申し訳ない気分。

14時56分ラオス側の駅・タナレンに到着。

この時動画を撮ったので後日公開予定です

プラットホームに行くとすぐラオス入国手続きができる。入国手数料として10000キープ要。

しかし利用者が少なすぎて免税店も、全く儲けにならないのではと思った

と思ってたらその後ファランバックパッカーの団体がやってきて、その後も続々とにぎわうようになる

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免税店の値段を調べてみた

駅の中にある免税店は珍しいので、値段を調べてみた結果:

ローカル煙草1カートン20$
ボックスワイン5L30$ ジョニ黒29$W36$18年54$ JackDaniel-No7 31$
ブルボンチョコチップ3×3 120B
豆乳、ペプシペット490ml 7000キープまたは15B
美荒尾13000 28B
ポッキー120Bぐらい

免税価格なのに、まったく安くない。酒やお菓子は何もかもが高い。

たとえばJackDaniel No7は、この免税点だと4000円ぐらいするのに、カクヤスだと2178円で買える。

ビアラオは街中で買えば10000。変換すると美荒尾と出てしまい、大吟醸の焼酎みたいじゃ。

ラオスでもタイ国内と同じ金額で買う方法

ビエンチャンなどの代理店からバンコク行きの寝台列車を予約するととても高くつくが、タナレン駅で買えばタイ国内と同じ金額で買うことができる

タナレン駅からビエンチャン市内への行き方

問題は、タナレン駅からビエンチャン市内へのアクセス。

タナレン駅には、ミニバスやソンテウなどはありません。

その代わりビエンチャンから駅まで送迎したワゴン車に帰りついでに乗せてもらうこともできるが、後述するようにぼったくり金額を払うことになる。

そのためお金を駆けたくない場合は、2~3キロ以上歩いてバス停に行こう。

900mぐらい南に歩くとT字路に突き当たるので、左手に行き踏切を越えて、道なりに南下すれば川沿いのメインロードにたどり着くので、そこからバス停を探します。ブッダパークからビエンチャン行きの路線バスがあります

一番確実なのは、地図上にある友好橋手前のイミグレーション「タナレン国境検問所」まで行けば、市内行きのバスが待機してるので確実。出入国するためのイミグレがあるため、両替所や商店や食堂もあるので、待ち時間も苦にならないためここまで歩いた方が得策。12000キープで行けると思う。40分ぐらいの間隔で出発する。ただし夜の便は無いと思う。

帰りの時に知ったのだが、友好橋の国境検問所からタナレン駅に向かう時はわかりにくいので、マップスミーなどのスマホナビは必須。

おまけの実録・ぼったくりに遭いました

ノンカイのオトーサンからはなしを聞いてたとおり、タナレン駅にはなんにもないので歩いていくしかない
少し休んでからいくことにする

そして駅を出て歩き始めてしばらくすると、
一台のワゴン車に呼び止められる。バックパッカーを送迎したあと、都心に帰るところなのだろう。

今思うと無視すればよかったのだが・・・

運転手はスマホの通訳機能を使って
「もう4時だからローカルのバスは無い」とのたまう。そんなわけ無かろう。たぶんウソっぽいけど。

そんなうさん臭そうな男なのでかかわりたくないのだが、
ビエンチャンまでの値段を聞くと「200バーツまたは10万キープ」という

「いや歩いていく」

「もうバスが無いから乗れ」」という問答が続き

相手があまりにしつこいので

「100バーツなら乗ってやってもいい」

といったら、「わかったから、100でいいからとにかく乗れ」

というので乗ることにした。

 

走行中、運転手は
「外見てみ。な、もうバスはもうないだろ」「トゥクトゥクだったら街まで500バーツはかかるんだぜ」などとお金の事ばかりいうので不安になる

街について、降りる際に、100だけだと文句言いそうだから笑顔でチップ込みと言って150出したら「200出せ」という

「最初100でいいと言っただろうが」と言い争いになったが、そもそも見ず知らずの車に乗ってしまった事自体が自分にも非があるし、ラオスの初日からケンカしてイヤな思いをするのもいやなので、しょうがない。ぼられてあげる。

タナレンから都心まで20キロ近く距離があるので800円ぐらいなら、ぜんぜん法外な金額ではない。

しかし、とにかく「負けた」気がしてくやしいのだ。

それは「自力でローカルの路線バスにのって街に向かう」というネタになる経験ができなかったのが、おしいのだ。

そもそも相手の車に乗る時点で、歌舞伎町やすすきのの客引きについていくのと同じぐらいのカモネギなワナなのに、ノンカイやラオスに入ってからのほのぼのとした雰囲気に押されて、ワナにはまってしまった。

「いったいおまえは何十年世界旅をしているんだ!」というぐらいのビギナーみたいな失敗をかまして、猛烈にくやしい。

まあしょうがない。もし次来ることがあったらリベンジとして、変な誘いはガン無視してバス乗り場まで行ってやる。

コロナ時代の監獄的な日本と、タイでぬくぬくしすぎた代償として、アフリカやインドできたえられたあのギラギラした交渉力がすっかり失われてしまった。

ぼったくりマンのワナを許してしまった自分の隙と甘さに猛反省。国が国なら何十倍もひどい目に遭ってたかもしれない。

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