蘇る化石!北朝鮮産の工業製品と、北朝鮮の教育と教科書などの紹介です
普段日本にいる限り、北朝鮮の物品などに触れる機会は、まずありません。
2006年の韓国国境の旅で紹介した展望台には、
土産店と北朝鮮の資料館があります。
そこには北の生産品などが展示されていたので、くまなく紹介します。
東方の高城展望台・北朝鮮資料館
https://tabi1.com/korea2006-drive-observatory-east
まるで半世紀前にタイムスリップしたようなアンティークの世界。
手動のバリカンなんて始めて見た。田舎だと今でも使ってるんだろうか。
北の酒や食品も販売していた。マツタケ酒のようなものも売っていた
製品はこうやって作られる
赤い血のノルマ表
人々の生活
自動車も生産しているのだろうか。
西方の烏頭山展望台・北朝鮮資料館
続いて西方・黄海側の臨津江の展望台の資料館
https://tabi1.com/korea2006-drive-observatory-west
ここは東方とちがい、ソウルに近いので来客者が多い。来客者の中には日本人も見かけた。
まるで遺跡からの発掘品のような原始的な道具
パッケージには、真っ先にカロリーが書かれているあたりが、飢えた国民が多い証左なのかも
テレビチューナー。北の放送しか見れないようになっている
モニターの名まえが 「Vゾーン」!プリウスよりもエロい。
西方で展示されていたものは、いかにも北らしい製品のほか
サムスンなどの韓国側の業務委託によって、意外にも近代的な製品を作っているのでそれらを展示していた
北朝鮮製の服が、日本でも売っていた?!
そして、業務委託された製品の中には、
日本語のタグに¥1980の文字が。
なんと、北朝鮮産のトレーニングウェアが、
日本のホームセンター、ホー〇ックでも売られていた。
日本でこれ買った人は、お宝かも?
これらの委託製品が作られている、
北の開城工業団地のプロモーションビデオ。
北からの紹介なので例のプロパガンダ的な口調でのアナウンスである。
国境に面した開城市(ケソン)は、韓国に一番近い都市で、ソウルや仁川とも近い。今でこそ南北に分断されているが、地図で見ると実は北の開城もソウルや仁川と同じ京畿道である。
日本の意識だと、韓国と北朝鮮を隔てる38度線は「国境」として認識されているが、韓国人にとっては38度線は国境ではなく停戦ラインと言う認識。韓国製の地図を見ると38度線は、英語ではBorderLine ではなくArmistice Line(休戦ライン) となっている。
そのために同じ民族として現代や三星(サムスン)が北朝鮮にてこ入れをしていたが、北に対する認識と言うのが韓国と日本ではまるで違う。
そのビデオには、縫製工場が映し出されている。そこで働く女性も確かに垢抜けないが、工場自体は案外と近代的。もちろん「南韓」がテコ入れしてるからであって、もはや最悪な後進国となった「北韓」の力だけでは不可能だろう。そしてなにより日本でもおなじみの某コンビニが写っていたのには驚かされた。
きっと見せ掛けだけなのかもしれない。とてっきり思っていたが、ネットで調べると開城と金剛山の二箇所営業している。商品は板門店を経由して開城工場団地に送られるそうだが、代わりに北の食品や酒が南にやってくる。(2006年時点)
しかしあれから10年たち、金正日が死んで少しは北もましになったかと思っていたが、結果的には南北統一の兆しどころか、さらに劣悪になってるようで、希望とは逆の方へ進んでるようで不安に思うのであった。
北朝鮮の教科書・教室とお茶の間の展示と、教育の実態とは?
蘇る化石、その2。それが北朝鮮の教科書などです
普段日本にいる限り、北朝鮮の物品などに触れる機会は、まずありません。
しかし、韓国の国境の旅で紹介した、韓国東海岸(高城)と西海岸(烏頭山)それぞれ二つの国境展望台には、北朝鮮の物産店と資料館があります。
https://tabi1.com/korea2006-drive-observatory-west
前回は北の生産品などの展示を紹介しましたが
https://tabi1.com/made-in-dpr-korea-2006
今回は北では教科書を通じて、どんな教育を施しているのかを報告します
テレビ番組のスタジオのような展示内部
北朝鮮のお茶の間を再現
もちろん、北は電力不足なので、
実際のお茶の間や教室はこんなにきれいで明るくは無いだろう
教室を再現
音楽の教材(高城展望台)
以下、烏頭展望台の資料館より。
教科書には、北お得意の被害妄想。鬼畜米英!
左上のキャラクターは、妖怪ウォッチではない
印刷機械も古いままなので、
1995年のわりに、昭和20年代のようなレトロさだった
北朝鮮的内容な実例
(以下の教科書は、クリック拡大できます)
北朝鮮では漢字は使わないのだが、漢文の教科書がある。
よく見ると、「革命精神」の文字が。いかにも北らしい
英語の教科書。
1999年製とは思えぬ、日本の戦前のような粗末な冊子。
このページの内容は、日本のそれと似ていて普通だけど
どうやら欧米人は出てこない様子。
A What are you doing now. Chol Ho?
B I’m studying mathematics.
…..
右のページには、四則演算も英語で学ぶ。意外と実利的。
ところが・・・
このページでは
北の共産的な祝日のことが書かれていて、
その中には
We are very happy under the warm care of the great leader General Kim Jong Il
なんと、英語の教科書でも「偉大なる指導者 金正日大将軍様」を讃えていたのだった!
おもえばブラジルの教科書も、ある意味過激だったが
北の場合、ここまで敬い崇めているとなると、まさにブラジル以上のものだった
これが、北朝鮮の教育の実態でした。12/3