私が海外ツーリングを安易に勧めない理由、の続編

前回、

「私が海外ツーリングを安易に勧めない理由」

私が海外ツーリングを安易に勧めない理由 
海外ツーリング研究家のたびいちです。 これまで6大陸を単車で走ってきました。 昨年もインドを一周してきたので、 それら合わ...

を書いたところ、大ブレイク。

あまりの反響にPVが記事中でトップだったので、

御好評?に応えて、続編を書きます。

前回の話では、

「怒りの力」が、世界の旅の原動力のひとつになった。

なので、迷ってるなら、無理して計画しなくてもいいということ。

ようするに、誰かにそっと後押しされたとしても、

最終的には、自分の心が決めることなのです。



計画を大幅に拡張したのは、

2000年の125cc世界一周。

実は、

当初は世界一周しようとまでは考えてませんでした。

私の最初の海外ツーリングの計画は、

「1999年にヨーロッパをモペット(原付)で一周」することだった。

オランダで原付を買って(オランダなら外人でも購入が簡単らしいので)それで西欧や東欧を回って、オランダに戻り売却して日本に帰国するという計画でした。

つまり、日本一周する感覚でヨーロッパを野宿&自炊しながらバイクで回ろうと思ってた。

その計画をしていた当時は1999年で、まだユーロが通貨じゃなかったし、シェンゲン条約のしばりなんかも無かった。だから半年ぐらい回る計画も出来た。

当初はそんな予定でしたが、それがなぜヨーロッパから世界一周にまでいっきに拡大したかというと、どうせならヨーロッパだけじゃなく、文化の違いを見たい!いっそ世界を全部みたい!という気持、そしてビッグになるという燃え盛る野心があった。

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ただの物見遊山ではない。ただの道楽ではない。

125ccで世界一周という、誰もがやらないビッグなことをあえて挑戦する。

それが

「自分の人生を変えるための手段」

でもあったわけだ。

そして、

こんどは逆のケース。

計画を大幅に縮小したのは、

アフリカ計画。

当初の予定を大きく縮小しました。

その当初の計画は、国際フェリーでロシアに行き、ユーラシアを横断して、アフリカを縦断、南下してケープタウンまで行くと言う壮大なスケールだったが、

その時、正直、迷っていた。

くわしくはこれを見ていただければわかりますが

アフリカ二輪旅01 なぜアフリカをめざすのか
アフリカ編、本日よりスタート!! 2008年から09年に行った南アフリカからウガンダまでの、アフリカの旅。 しかしこれまで、アフ...

ジェベル250XC 2006~07
DJEBEL250XC ジェベル250XC ちょいとカスタマイズ タコメーターを取り付けた ジェベルには、タコメーターが付いていない...

世界一周のときと違って、

あの時の「鼻血が出るぐらいの激烈な情熱」は

もう自分の心には無かった。

どこか冷めていた。迷っていた。となれば、無理して冒険してもしょうがない。

旅先で旅がイヤになっては、どうにもならない。

そこで計画を大幅に縮小したわけだが、

そのかわり、アフリカだけは最後の大陸として何が何でも行きたかったので、

東南部アフリカ一周に変更したのである。

世界一周したことを後悔する人

人生をも賭ける、世界一周。

同じくバイクで世界一周したある仲間が

「世界一周なんてしなければ良かったかも・・・」

と、ふとぼやいていたのを聞いたことがある。

そのとき私は

「じゃあ何のために世界一周に行ったんだ!仕事を辞めて、何百万円も投じて、命を張って世界一周をしたというのに、その貴重なる世界の経験を無駄にするのか!!」と

内心、めちゃくちゃハラが立ったことがあった。

だけど、考えてみれば自分も旅先でそう思ったことがあった。

「ああ、なんでこんなことしてるんだ!」と。

それが、

オーストラリアにいた時です。

私は650ccバイクでオーストラリアを一周していたが、

途中でイヤになりました。

なぜかというと

何にも変わり映え無い景色がただ延々と続くので。

「ただただ走って、ガソリン撒き散らして、こんなことして自分にとって価値があるのか?」と。

面白いもの、文化、面白い人間に出会ってこそが旅の醍醐味なのに、ただただ何にも無い荒野だけしか無いと、たびいちドットコムでは何のネタにもなりません(笑)

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たしかに、最初の一ヶ月は本当に楽しかった。狭苦しい日本には無い、何にも無い雄大な大平原を心から味わっていました。

大型バイクなので、狭い日本では味わえないハイウェイを、ねずみ捕りを気にすることなく、パワー全開でかっ飛ばしていた。

「気持ちいい!気持えええ!」と叫びながらね。

しかし2ヶ月3ヶ月も経つと、

それが当たりまえになるんです。

毎日何もない荒野がつづき、何のネタもない。

それどころか、大型バイクなので、ガソリン代などめちゃくちゃ金もかかる。

人っ子一人いない、50kmも100km進んでも何も無い荒野を、連日700~800kmも走ると、ガソリン代だけで毎日5000円かかります。

これだけかかると、切り詰めなくてはならないので、毎日野宿、自炊です。大変です。

そうなるとうんざりしてくるわけですよ。

どっかで休むと、ハエがウジャウジャ寄って来て大変不快だったしね。

限られたキャンプ生活ではキッチンも調味料もなく、たいしたものが作れない食事ばかりだと次第に嫌気がさしてきて、帰国日が迫ると、

「帰国途中のシンガポールに戻ったら、たらふくうまいもん食いたい!」とかね。

食料大量生産国にいるのにひもじい思いをして、食料自給率ゼロの国で安くたらふく食いだおれるってのも奇妙な話だね

そして、

「ただただ何にも無いオーストラリアを一周して、退屈な旅の毎日と、高いガソリン代ばかりかかる。自分にとって価値はあるのか?」と。

そのてん、インド一周のときは、

オーストラリアと打って変わって12億の人口を有する超大国なので

人口が多くて進めない分、その土地ごとにさまざまな文化があった。人々も少しずつ変わる。

なーんにも無いオーストラリアとちがって、インド各地にはさまざまな見所もある。

そして淡白なオースとちがい、超濃厚なインドなので、毎日毎時間、さまざまな価値観をもった人との出会いも多い。(うっとうしいこともあるけど)

これはもう、「ネタの宝庫」だ!

そしてインドなので、何よりお金がかからない!

だんぜん刺激的。これならもう一度またインドを走りたい!と思ったわけです。

それでも、

さすがに最後のほうは、もうボロキレのように、心身ともに疲れ切ってしまいましたが。

なので、海外ツーリングという形にこだわらなくていいからです。

国によっても、バイクがいいのか、車がいいのか、列車がいいのか自転車でもいいのか。

いろいろある。

無理して海外ツーリング!などするというよりも、

スケールダウンしたり、またはアップグレードして、その人にあった、いろんな楽しみ方があっていいと思うわけです。

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